……
私は涼真先輩をつけてきてしまった。
も、もちろん真由が心配だからだよ?
とか言いたいけど…
ホントは涼真先輩が気になって来てしまいました…
真由、めっちゃ緊張してる…
あんな真由、初めて見た…
え、真由泣きそうな顔してる…
あんな真由も初めて見た。
え、今なんて言った?
全然聞こえない。
絶対大事なところなのに……聞きたい。
あー、もう!もっと近くに行きたい!
その後、真由からは振られたことは聞いた。
けど……
涼真先輩が真由になんて言ったかは口にだしてくれなかった。
その夜は気になって眠れなかった…
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〜大会当日〜
私は全力で走った。
涼真先輩に言われたことを頭に入れて。
この大会に出れなかった真由のために。
そして、自分自身が悔いのない走りをして、県大会へ行きたい!という思いをぶつけて。
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そう、私はなんと、なんと!
組で2位をとり、全体で3位になりました。
16位までが県大会に出場できる中、余裕の出場決定となりました。
嬉しくて嬉しくて涙がでてきた。
真由も泣きながら抱きついてきた。
2人で笑いながら泣いた。
その後…
涼真先輩のツッコミでテントの中が明るくなった。
でも…
次回!
先輩が卒業するまで…
あと1ヶ月…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。