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第1話

Part1
131
2018/03/16 06:42
あなた

先輩!!!先輩!!!

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これは、先輩が卒業する3ヶ月前のこと。

私はクラス内でいじめにあっていた。

だから、部活で走っている時間が1番楽しくて安らぎの時間だった。それに…
高橋 涼真
あなた、フォーム良くなったな。
スピードもしっかり付いてきてる。
このまま次の大会頑張れよ。
あなた

涼真先輩、ありがとうございます!
受験終わって、わざわざアドバイスくださって、ほんとに嬉しいです!

この人は涼真先輩。

この学校では1番イケメンだと人気者である。

しかもまた、陸上部で長距離を走っていて、県大会で3位にもなる実力だ。

朝会の表彰になると、女子も男子も見とれてしまうほどかっこいい。

そんな先輩と一緒に走っている私は
恥ずかしいくらいだ。
松本 真由
涼真先輩!最後の最後まで、あなたがお世話になりましたー!笑笑
高橋 涼真
松本はあなたのお母さんか?笑笑
お前もあなたを見習って、県大会行けるように頑張れよ!
松本 真由
涼真先輩にそんなこと言われたら頑張りますよぉー!笑笑ありがとうございます!
???
涼真ー
高橋 涼真
あ、わりぃ。ちょっと行ってくるね
松本 真由
はーーい
正直にいう。

私は涼真先輩のことが好きだ。

だからいつも緊張しながら話している。

また、私が先輩と仲がいいから、真由はいつも私を使って話しかけている。
松本 真由
あんまり先輩と仲良くすると、
そこら辺の女子にまたやられるよ?
あなた

うん…気をつけなきゃね。

私が元々いじめられる原因になったのは、涼真先輩と仲が良かったからだ。

あんなに涼真先輩と話す女子はいない。
なんであんたが相手にされんの?
勝手に仲良くならないでよ。

そんなことからいじめが始まった。

だから私は涼真先輩が元々嫌いだった。

でもあの時…



〜4月〜
女子1
お前まじで死んどけ
女子2
まず、こいつって生きてたっけ?笑笑
女子1
あ、もう死んでるか笑笑
バンバン
私は体育館裏で同クラの女子2人に蹴られ続けた。

辛かった。でも、その時…
高橋 涼真
お前ら何してんだよ!
女子1
え、やべ。涼真先輩だ…
女子2
先輩違うんです。
これは、あなたちゃんが他の人にやられてて、それを助けに来ただけなんです!
女子1
そうだよね?あなたちゃん!
あなた

先輩…助けて…

高橋 涼真
本人はこう言ってますけど?
女子1
チッ……行こ。
女子2
お前、覚えとけよ。
高橋 涼真
待てよ。
次あなたになんかしたら、先輩の俺が許さないから。いいな。
女子1
はい。すいませんでした。
あなた

先輩………

高橋 涼真
お前、いつもこんなんなのか?
最近元気ないと思ったら
あなた

先輩………これは……

高橋 涼真
大丈夫。友達から聞いた。
お前、俺のせいでいじめられてんだろ?
あなた

え、いや、違います!

高橋 涼真
強がんなって笑笑悪かったな。
俺も接近しすぎだったかも。
これからは気をつけるな。
あなた

え、あ、はい。ありがとうございます。
でもなんで先輩ここに…

高橋 涼真
最近元気なかったから、心配だったんだよ。
一応先輩だし。どうしたのかな?って、
で、見つけたからつけてた。わりい。
あなた

心配かけてすいません。

高橋 涼真
なんかあったらまた言えよな。
あなた

ありがとうございます。

先輩は私の頭をなでなでしてきた。

嬉しかった。

その一瞬でみんなが先輩を好きになる意味が分かった。

そして、その瞬間、私は先輩のことが好きになった。
クラスメイトからは何もされなくなったが、相変わらず1人でいる。

でも、部活の時間が私の先輩との唯一の関わることができる時間となった。

それから私の安らぎの時間は部活になったのだ。
でも、その時私は忘れていた…









あと3ヶ月で先輩が卒業することを…

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