咄嗟にうそを着いてしまった。
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先輩が真由にOK出したらどうしよう…
いつも楽しい部活が、今日はそんなふうに感じなかった。
真由のことを考えすぎていて、自分が何周したかなんて忘れていた。
だから、そんなことなんて知らなかった
どうしよう…言えない…
真由に無理だって言う?
でも、この学校の唯一の友達にそんなこと言えないよね。
どうしよう…どうしよう…
そんなことを思っていた瞬間、
バタッ
私はめまいがして倒れてしまった。
そこからの記憶は一切ない。
けど…
誰かにお姫様抱っこされて運ばれていたのは気のせいだったのかもしれない。
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え!涼真先輩?!なんでここで寝てるの!
てかなんで私保健室に?え?理解ができない!
1人でパニックになっていた
それにしても、涼真先輩の寝顔可愛い💕笑笑
こんなの見れるなんてレアじゃんww
多分、この学校の女子で知ってるのうちだけw
密かに嬉しく思っていた。
何にも気にせず優しーく頭を撫でてしまった。
そしたら…
そのあと私は、自分でも想像しないような行動に出てしまった…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。