第4話

part4
67
2018/03/07 15:15
今日は2月13日

皆さんお気づきのように

本日はバレンタインデーの前日です。
あなた

はぁ。どうしよう

私は今、涼真先輩に手作りチョコをあげるかどうか迷っているところです。
あなた

あげる?あげない?迷うよ〜…

ピロリン
あなた

ん?あ、真由からだ

MAYU
MAYU
あなたー!
明日バレンタインデーだけどチョコどうするー?
あなた

んー、どうしよー、
真由は涼真先輩にもあげるの?

MAYU
MAYU
あったりまえ!振られたけど、
まだ諦めてはないからねーww
あなた

え、まだ諦めてなかったのww

MAYU
MAYU
そう簡単には諦められねぇーっつーの!
あなた

はいはい。
私も先輩にはお世話になってるからなぁ。
うちもあげようかな。

MAYU
MAYU
じゃあ一緒に渡しに行こうね!
あなた

うん!

真由と話し合ったあと、一生懸命作った。

しかも、涼真先輩のは特別で。

告白はしようと思ってないけど、

少しでも喜んでもらえたらいいな。と思った
____________________________________________
〜次の朝〜

バレンタインデーということで、

涼真先輩に渡す!ということで

あまり眠れなかった。
あなた

はぁぁぁ…

松本 真由
おーはよ!大丈夫?笑笑
あなた

いや、夜までチョコ作ってたから、眠くて…wはぁぁぁ…

松本 真由
もー!しっかりしてよね!
あなた

はぁぁぁい

松本 真由
あ、ねね!
あれ、涼真先輩じゃない?
あなた

あ、ほんとだ

女子1
せーんぱい♡
これ、受け取ってくださーい♡
女子2
せんぱーい♡
私のも貰ってくださいよー♡
うわ、忘れてた。先輩モテるんだ。

こんなんじゃ私渡せないよぉー(泣)

先輩の周り、女子でいっぱいだ。
松本 真由
さすが先輩だね。人気だー
あなた

そ、だね…

松本 真由
よし、紛れ込んで渡そう!ね!
あなた

う、うん。

真由に手を引っ張られ、群れの中に紛れ込んだ。

そしたら…
高橋 涼真
あ、あなたじゃん、おはよー
あなた

お、おはようございます。

緊張して、何も話せない…
あなた

あ、わ、私、先に行きますね。

高橋 涼真
お、おい、あなたー?
女子1
せーんーぱーいー♡
高橋 涼真
みんなごめんね💦
今年はみんなから貰えない。
実は俺、好きな人がいるんだ。
その人のことを裏切らないから、貰えない。
ごめんね。でも、こんなに集まってきてくれて嬉しいよ。ありがとう☺️
女子1
そ、そうですか。
で、でも、捨ててもいいので貰ってください!
女子2
そ、そうですよ。食べなくてもいいので!
高橋 涼真
ごめんね。それだけでも裏切りになるって俺は思うんだ。
周りにいた女子は一斉に歩いていったあなたの方を見ていた。

そして涼真先輩は…
高橋 涼真
ごめんね!じゃあ!
と言って歩いていってしまった。

周りの女子はその場で立ち止まったままとなっていた
松本 真由
せ、せんぱい!
高橋 涼真
ん?なんだ松本
松本 真由
先輩、さっきのって…
高橋 涼真
なんだ。お前も聞いてたのか…
そうだよ。アイツのこと。
松本 真由
いいんですか?あんなこと言って…
高橋 涼真
大丈夫。
俺がアイツを守んなきゃ…
また傷つけるのは嫌なんだ…
松本 真由
そうですか…
高橋 涼真
あ、松本も俺に作ってくれたのか?
松本 真由
あ、はい。一応…
高橋 涼真
お前のは貰うよ。色々と助けて貰ったから。
松本 真由
え、でも、周りにいた女子達を裏切ってないですか?いいんですか?
高橋 涼真
俺って、こういうやつだから笑笑
松本 真由
嬉しいです!
じゃあ、いいこと教えてあげます!
高橋 涼真
お!なんだ?
松本 真由
実は……
____________________________________________
松本 真由
もーあなた!なんでさっき先に行っちゃったのー?1人で恥ずかったんだけど!
あなた

ごめんごめんww
別に部活の時にでも渡せるから、
今じゃなくてもいいかなー?って笑笑
で、渡せたの?

松本 真由
それがイケメンで!
他の女子は断ってたんだけど、いつもお世話になってるからって私のだけうけとってもらった!
あなた

え!なにそれ!良かったじゃん!

松本 真由
うん!
あなたも頑張ってよ?
コソッ)告白するんでしょ?
あなた

大声)だから、好きじゃないって!

クラスの目線を一気に集めてしまった…
____________________________________________
〜放課後の部活〜
緊張している自分がいた。

告白するわけではないのに…
あなた

はぁ。

高橋 涼真
おいあなた!なにぼーっとしてんだよ!
県大会ちかいんだぞ!
真面目にやんないでどうすんだよ!
あなた

す、すいません。
ちょっとふらつくので、座って休んでます

先輩に怒られちゃった…

私、そんなにぼーっとしてた?

でもこれで渡しにくくなっちゃったな。

いっそう、渡さないで自分で食べる?
松本 真由
あなた大丈夫?
そんなにぼーっとして。
あなた

え、あ、うん。ちょっと休めばだいじょ…

バタン
松本 真由
あなた!
________________________
あなた

ん、ん…

高橋 涼真
スースー
ん、なんか、前にもこんなことあったような…
高橋 涼真
ん、んー
あなた

あ、先輩起きました?

高橋 涼真
あー、大丈夫か?
あなた

あ、多分寝不足です苦笑

高橋 涼真
なに、そんなになるまで何やってたんだ?
あなた

っ、え?何って///

高橋 涼真
あ、そっか。バレンタインだもんな。
夜遅くまでチョコ作ってたってことか。
あなた

……

高橋 涼真
図星だな。ww
あなた

は、はい…

高橋 涼真
県大会も近いんだから、しっかりと休養しないとダメだぞ。最近練習でも追い込んでるんだから。
あなた

は、はい。すいません。

高橋 涼真
悪かったな。
あなた

え?

高橋 涼真
倒れるまで体調のこと気づいてやれなくて。しかも怒鳴ったし。悪かった。
あなた

いや、先輩は謝んないでくださいよ!
寝不足になったのも、私のせいだし。
確かにぼーっとしてたのは事実ですから、

高橋 涼真
そっか。
ていうか、前にもこんなことあったな。
あなた

そうですねw
私が倒れて、先輩が保健室まで運んでくださって、先輩寝ててww
今回と同じですねww

高橋 涼真
いや、1つ違うことがあるぞ、
あなた

え、何がですか?

高橋 涼真
今回ここまで運んだのは…
あなた

先輩?

先輩はなぜか黙り込んでしまった。
あなた

誰が私をここまで運んでくれたんですか?

高橋 涼真
蒼汰だ。
あなた

え、蒼汰が?

蒼汰は私の幼馴染み。

そして、元カレでもある。

同じ陸上部で、別れてからはほとんど喋ってない。私は蒼汰が嫌いだから。

だけど最近、また気になり始めている自分もいることにイラつきを感じるようになった。

もちろん先輩は私たちが付き合って別れたことは知っている。
高橋 涼真
蒼汰、あなたが倒れた瞬間、ダッシュで駆け寄って、松本よりも先に抱きよせたんだ。それでここまで運んだ。
あなた

なんでそんなこと。もう別れたのに。

高橋 涼真
多分アイツ、まだあなたのこと好きだよ
あなた

え、そんなこと。だってアイツは…

私は蒼汰と付き合ってた時、二股された。

しかもその相手は真由だった。

真由と2人でその事を知って2人で問い詰めて、別れた。

真由と仲良くなったきっかけはそれだ。
あなた

アイツは私のことが好きじゃなくなって、真由ともつきあったんじゃないですか!

高橋 涼真
あぁ。けど、多分また…
あなた

私は絶対やだ。アイツとは関わりたくない

高橋 涼真
あなた、同じ部活の仲間にそういうことを言うのはダメだぞ
あなた

やだ。やだ。やだやだやだやだ。

高橋 涼真
あなた!
ギュッ
私は先輩に抱き寄せられた。
あなた

せ、せんぱい?///

高橋 涼真
ちょっと落ち着け。
蒼汰も幼馴染みとしてかもしんないぞ
あなた

え、、

高橋 涼真
大丈夫。また蒼汰になんかされたら俺に言ってこいよ、先輩として助けてやるからさ。
あなた

先輩として…

高橋 涼真
おう。
あなた

ありがとうございます。
でも自分からしっかり蒼汰にも言います。

高橋 涼真
そうだな。
あなた

あのー…先輩

高橋 涼真
なんだ?
あなた

そろそろ離してもらってもいいですか?

高橋 涼真
え?え!俺、何やって…///
わりぃ。ほんとに悪かった!
あなた

そんなに謝んないでください!

高橋 涼真
いや、でも…
あなた

多分、先輩に抱きつかれて嫌な思いする人なんていないと思いますよww

高橋 涼真
え、そうか?
あなた

はい。笑笑
多分学校中の女子に聞いたらみんなYes‼︎って答えますよ笑笑

高橋 涼真
なんだそれ笑笑
2人でたくさん話した。
先生
あなたさん、もう大丈夫かしら。
あなた

あ、はい!もう大丈夫です!
心配お掛けしてすいません。

先生
いえいえ。
もう下校時間とっくに過ぎてるけど
おうちの方にお迎えに来てもらう?
高橋 涼真
あ、いえ、俺あなたと家近いんで送って帰ります。
あなた

え!

高橋 涼真
いいよな?
親に来てもらうよりかはいいだろ
先生
じゃあ高橋くん、お願いね!
高橋 涼真
はい。
じゃあ帰ろうぜ
あなた

え!あ、はい。

先輩と2人で帰るんだ…緊張してきた…
高橋 涼真
………
あなた

………

無言の時間が続いた。

そしたらあっという間に家に着いた。
あなた

ありがとうございました。

高橋 涼真
おう、ちゃんと休養取れよ
あなた

聞いてもいいですか?

高橋 涼真
なんだ?
あなた

先輩家真逆ですよね?
なんで送るなんて言ってくれたんですか?

高橋 涼真
いや、後輩を家まで送るいい先輩っていうのを一度やってみたかったから笑笑
あなた

なんですかそれww

高橋 涼真
俺の憧れ?笑笑
あなた

じゃあお礼と言ったらアレなんですか、これ下手ですけどどうぞ。

高橋 涼真
え、これ、手作りチョコ?
あなた

はい。あ!でも先輩誰からも受けとんないんですよね?

高橋 涼真
あ、うん。そのつもりだった。
あなた

あ、じゃあ全然返してもらってもいいですよ?無理矢理貰ってもらうのもなんで

高橋 涼真
実はさ、俺好きな人出来たんだ。
あなた

え!先輩が?!

高橋 涼真
なんだ?おかしいか?
あなた

先輩はモテて、好きな人はいない。ってイメージだったから…

高橋 涼真
だから、その人のことを裏切りたくない。って思って断ってたんだ。
あなた

高橋 涼真
けど、お礼ってことで貰っておくな!
あなた

え!

高橋 涼真
ありがとな。
あなた

は、はい。
こちらこそありがとうございました!

高橋 涼真
じゃあまた明日な。
やった。先輩に渡せた!嬉しい😃

先輩に美味しいって言ってもらえるともっと嬉しいんだけどな。













次回!

卒業式まで……

あと10日…

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