第3話

1回目の人生は3
43
2018/03/17 00:40
ミク
ん…。ただの立ちくらみか
視界の揺れが収まって周りを見てみるけど、何も変わらない。
さっきの少女も消えていた。
ミク
疲れているのかな?さっきのも幻想か
その時、近くで爆発音がした。
さっきホームが違うから、と言って別れた友達がこっちに来ていた。
女子
ミク!大丈夫?何があったんだろ?
ミク
わ、わからない…どこらへんで爆発があったのかも…
でも、私は彼女のセリフを聞いて、爆発のことを一瞬忘れるくらい、驚いた。
女子
名探偵のミクなら、わかるよね?
ミク
…はい?
女子
だってミクって高校生名探偵として有名じゃん!
ミク
私あんまり頭良くないし!
女子
え?だってほら
そう言って女子は私に新聞の切り抜きを見せてきた。
ミク
『高校生探偵ミク、事件解決』…?
女子
だから、頑張って!
ミク
え、ええええ
その時、さっきの少女とサイコロを思い出した。

あのサイコロで、へんな時間軸に富んだとか…。

じゃあ、ここは夢の中と変わらないわけだ。


唯一違うとすれば、それを感じることができるってこと。















その時、私はこの時間軸の恐ろしさに気づいていなかった。

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