俺は、コイツに少し強めの口調で「正直、迷惑なんだよな、、、、、」と言った、、、
するとコイツは、クシャクシャな顔で目を真っ赤にして俺の前から離れていった、、、
アイツの表情に驚いたのか、やっくんが俺を鋭い目で睨みつけアイツの背中を追いかけた、、、、、
、、、、、、、、、
、、、、、、、
、、、、、、、
、、、、、、
でも何故だ
何でアイツはいつも悲しそうな顔をするんだ
いや、アイツだけじゃねえ
海ややっくん、他の部員
他人に興味のないはずの研磨まで悲しそうな顔をする
それに何故だ
アイツと話している時
アイツの声を聴いた時
アイツの悲しむ顔を見た時
アイツの笑顔を見た時
アイツのことを考えると、俺は頭がかち割れそうなくらい痛くなる
アイツのことなんか知らないはずなのに
アイツのことなんか興味もねぇはずなのに
なぜか分からないが
無性に抱きしめたくなるんだ
でも、それと同時に
アイツに触れた瞬間、、、、
俺は、、、俺じゃなくなる気がするんだ…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!