第8話

3話
182
2019/03/26 01:51
菜々美を追いかけ、早10分。
まなかの家までは電車でいくが、あの子はお金を持って行っていないので近くには居るだろうと探しているが、一向に見つかる気配はない。
如月爽楽
如月爽楽
ハァ…ハァ…ハァ…
如月爽楽
如月爽楽
菜々香……大丈夫?
日塔 菜々香
日塔 菜々香
うん…ちょっと疲れたけど、まだ……大丈夫…
体力が菜々美よりない私はすぐにバテそうになって、爽楽の迷惑になる。
でも、家に残ってるわけには行かない。
菜々美を見つけて、まなかに理由を聞いて……
考えるだけで疲れそうになる。
電車のためのお金は持ってきた。
菜々美を見つければ、まなかの家へ行ける。
如月爽楽
如月爽楽
ここまでの道でいないとなると……
如月爽楽
如月爽楽
寄り道してるか、諦めてるか……
日塔 菜々香
日塔 菜々香
菜々美が…諦めるわけがない……
如月爽楽
如月爽楽
だよね。………寄り道…にかけるしかないか……
如月爽楽
如月爽楽
菜々香、まだ大丈夫?辛かったら歩いてでも…
日塔 菜々香
日塔 菜々香
大丈夫…。菜々美見つけるのはお姉ちゃんの役目だからね
子供の時も、菜々美とまなかが喧嘩して私が探しにいったことがあった。
その時菜々美は公園の遊具に隠れて…………
日塔 菜々香
日塔 菜々香
……公園…
如月爽楽
如月爽楽
え?
日塔 菜々香
日塔 菜々香
爽楽!公園だよ!公園!
如月爽楽
如月爽楽
…分かった。行こう
馬鹿げてるかもしれない。
でも、ずっと前から、悩み事がある時は公園に行く。
公園で隠れたり、遊んだり…
今私の中には公園に居る以外の考えがない。
居なかった場合、私は何も思いつかないかもしれない。
けど、何故か私には絶対公園に居ると考えている。
しばらく走って、公園まで、20m、10m、5m……
日塔 菜々香
日塔 菜々香
菜々美!
日塔 菜々美
日塔 菜々美
えッ…お姉ちゃん!?
美竹蘭
美竹蘭
お姉さん?
青葉モカ
青葉モカ
姉妹〜?
菜々美を呼んだら、菜々美から返事がきた。
嬉しいけど、喜ばしいけど、その後に続いた声は……
如月爽楽
如月爽楽
えっ。待ってどういう状況か飲み込めない


……
日塔 菜々香
日塔 菜々香
そんな事が……妹を助けてくださりありがとうございます!
美竹蘭
美竹蘭
いえいえ。そんなに改まらなくても。
青葉モカ
青葉モカ
そうだよ〜。なんなら手伝いたいくらいなんだからね〜
如月爽楽
如月爽楽
てつだ……う?
青葉モカ
青葉モカ
いえ〜す。あたしたちも幼馴染で組んでるバンドだからね〜。なにか助けになれる事があれば協力はするよ〜。
日塔 菜々香
日塔 菜々香
いえいえいえ!!!そんなお手間を取らせるような事はばばばば
美竹蘭
美竹蘭
えっ!?
日塔 菜々美
日塔 菜々美
あ、ごめんなさい。お姉ちゃんは、あがり症なんです。多分今Afterglowの御二方見て、緊張してるんだと…
美竹蘭
美竹蘭
そ……そうなんですか……。
青葉モカ
青葉モカ
というより〜友達には理由聞いたの〜?
如月爽楽
如月爽楽
え、……あ、まなか。
日塔 菜々美
日塔 菜々美
聞いてこなくちゃ…でも…
如月爽楽
如月爽楽
大丈夫。お金なら持ってきたから、駅に着けばなんとかなる
美竹蘭
美竹蘭
それなら、今すぐ行ってきてあげてください。きっと、菜々美さんの言う通り、悩んでるんだと思いますので
如月爽楽
如月爽楽
え……
美竹蘭
美竹蘭
幼馴染の事を分かる……それは私達も経験してきた事なので、きっと、その子も悩んでるんだと思います
青葉モカ
青葉モカ
それと、はい。蘭とモカちゃんの連絡先〜
美竹蘭
美竹蘭
なにか出来ることあったら、連絡してください
如月爽楽
如月爽楽
はいっ!本当にありがとうございます!

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