重岡side
流星に抱っこされたままのあなたちゃん。
流星の顔をペちペち叩いたり
胸に頭を押し付けたり。
でも全部全部受け入れる流星は
やっぱりちゃんとしたパパやなって。
抱っこされたままのあなたちゃんは
そのまま俺を呼んで流星に指示して
俺の前に来た。
そのままあなたちゃんの抱っこを代わって
ソファに座ったらまた俺の顔をペちペち。
可愛い笑顔で笑ってるから
こっちも思わず笑顔になる。
変顔したりモノマネしたり……
とにかくあなたちゃんと遊んでいた時
スタッフさんが楽屋に訪れ
衣装を渡された。
頬を膨らませて渋々流星の方に戻って行った
あなたちゃん。
チラチラ俺の方を見てくるあなたちゃん。
俺もいつもより早く着替え終えて
流星もまだ着替えてなかったから
あなたちゃんのこと見とこかなって
2人の方に向かおうとした時
小瀧に捕まった。
小瀧はそのままトイレー!ってデカい声で
伝えて楽屋の外に出て行った。
長い付き合いのある小瀧でも
あんなあなたちゃんを見るのは初めてって事。
だからさっき流星も珍しいって言ったんか。
ちょっとだるい着替えも
こんなに笑ってくれるんなら
これからもちょっとは楽しく着替えられそう笑
全員が着替え終わって
そのまま皆で撮影スタジオに
あなたちゃんも連れて向かった。
もちろん、メイキング映像用のカメラもあるから
事前に流星がスタッフさんにお話を。
その時もあなたちゃんは俺の腕の中に。
話し終えた流星が戻ってきて俺の腕の中にいた
あなたちゃんを抱っこした。
小瀧が持っていたぬいぐるみを渡せば
ギューってそのぬいぐるみを抱きしめた。
何とか安心やな。
いつもとは違うミュージックビデオの撮影が
始まった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。