重岡side
俺の首に顔を埋めているあなたちゃんは
もう小瀧に飽きたみたいで…笑
照史の家に着いてエレベーターに乗ってもなお
俺から降りようとも離れようともしなかった。
照史の部屋号室の階にエレベーターが着いて
俺らはそのまま照史の家に。
俺の荷物とあなたちゃんの荷物は
全部小瀧に持たせた。笑
また首に顔を埋めてきたあなたちゃんを
抱き抱えて照史の家まで歩く。
後ろの小瀧は何か言ってるけど無視無視。笑
あなたちゃんは後の小瀧見て爆笑しとる。笑
あなたちゃんからの要望で
俺は左右に揺ゆらゆらと揺れながら歩いたら
めちゃくちゃ喜んだ笑
ちょっとした廊下でも
ずっとゆらゆら揺れながら抱っこしながら
歩いた僅か数分。
インターフォンを押したいと言う願いを
叶えるためにあなたちゃんを抱き直して
インターフォンを押してもらった。
インターフォンを押せば
照史が飼ってる犬が吠え出す。
照史がはーいって元気よく答えれば
あなたちゃんも元気よく答える。笑
直ぐに玄関のドアも開けてくれて
皆で中に入った。
腕の中で突然あなたちゃんが暴れるから
照史にそのままパスした。
照史があなたちゃんの靴を脱がせて
リビングにそのまま連れて行った。
まぁほんまに一瞬しか持たなくて
直ぐに地面に置いたらちょっとキレられた笑笑
なんかガチャガチャ言っとるけど
俺はここでもまた無視無視。笑
照史の犬にイタズラしよっと。
リビングに行けば
ソファの上で照史の膝に座って犬にご飯をあげている
あなたちゃんが見えた。
小瀧はイライラを抑えるべく
ソファにぐでーんって寝っ転がった。
まぁあなたちゃんに抱きついたって言った方が
いいか。
まぁ照史にも乗っかってるから
潰れる潰れる言うて逃げようとしてるけど
がっちり小瀧に掴まれているから
絶対に無理な訳。笑
小瀧があなたちゃんを抱っこして
また玄関へ。
……待って、この感じ俺が荷物持ちやない?
………………うっす。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。