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第3話

# 2
2人がそそくさと入っていった図書室を除くと、何やら話し声が聞こえた。
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
あなた、やっぱ無理そう?しんどいなら休む....?
穂村朝佳(ホムラ アサカ)
穂村朝佳(ホムラ アサカ)
そうよ、無理してまた悪化させたら....
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
帰るなら郁磨さんに連絡するけど...
心配そうな声が二人分飛び交う中、
神崎(なまえ)
神崎あなた
....ううん、大丈夫、ごめんね
と細く震えた声が聞こえた。

その声は俺が惚れた声で、本当の本当に神崎さんが純恋だと実感させられる。
穂村朝佳(ホムラ アサカ)
穂村朝佳(ホムラ アサカ)
取り敢えず、落ち着いて、深呼吸
神崎(なまえ)
神崎あなた
っ...すー.....はー.......
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
落ち着いた?取り敢えず症状出たの郁磨さんに連絡しとくから、
症状?


胸がぎゅっと痛くなる

大変な話なら、聞いちゃダメだよな.....


そう思い、体の向きを変えても、耳は会話を聞いてしまう。
神崎(なまえ)
神崎あなた
うん、ごめん蒼弥...朝佳...
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
謝らないでよ。ありがとうでいいって、
じゃあ朝佳、あなたのこと見ててね?
穂村朝佳(ホムラ アサカ)
穂村朝佳(ホムラ アサカ)
うん、早く戻ってきてよ?女子二人だけとか襲われたら困るし(笑)
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
お前力あるし大丈夫だろ(笑)
そう笑いながらガリさんが手をかける前に、咄嗟に隠れることができず、




ばっちり、目が合ってしまった。
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
!!.....
作間龍斗(サクマ リュウト)
作間龍斗(サクマ リュウト)
ガリさん、どゆこと....
俺が全部言い終わる前にガリさんは方向を変え、走り去る。

そして慌ただしくスマホを手にして電話を始めた。
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
猪狩蒼弥(イガリ ソウヤ)
あ、すみません、猪狩ですけど..
そのあと、声は遠くなり、聞こえなくなった。
症状ってどういうこと?なんて、神崎さんじゃなくて、純恋の歌に惚れたはずが、いつの間にか神崎さんのことが心配でたまらなくて....

俺はガリさんの背中を再び追いかけた。