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第1話

プロローグ
1,919
2018/11/03 13:34
私はとても身体が弱く、動けなかった。
風邪をよく引くし、よく倒れる。




そんな私を看病してくれるのは、優しい、五つ上の兄さん。兄さんは、私を心配している。




私も、ある意味で兄さんを心配している。だって兄さん、毎日怪我をして帰ってくるからだ。








「あなた大丈夫か?」







『大丈夫だよ、昨日よりまだ良かった』







「そうか…」









いつも兄さんは私の心配ばかりして、自分の事を考えない。









『ケホッコホッ…うぅ……』







「…あなた……」







『何?…どうしたの?』








「嘘をつくな、昨日より酷でぇだろ」







『酷くなんか無い!』









之が私の日常。

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