ー次の日ー
私はいつも通り教室に向かい、席に着いた
私が目覚めていることをまだ知らなかった生徒のみんなは私に労りの言葉を掛けてくれた
そんなみんなに、私はただ一言を繰り返していた
いつも通りの私を見て、みんなは納得してくれた
少しだけ心配の色は残っていたけれど
ホームルームが始まると、相澤先生は教卓に大きく手を付き、いつもよりも真面目な主向きで話を始めた
昨日出久くんが言っていた大事なことというのは仮免取得についてのことのようだった
先生の口から次々に並べられていくヒーローに大切なことや仮免の需要度
どの生徒も、1つも聞き逃さぬようにと、真剣な眼差しを向けていた
言葉を溜めている間に、教室のドアが開いた
言葉を溜めている間に、教室のドアが開いた
入ってきたのは、ミッドナイト先生,エクトプラズム,セメントスの3人だった
"必殺技"小学生の時、男の子が良く作っていたあれだと私は思った
いや、小学生に限らず、中学2年生くらいの子も作っていたかな..あ、それは厨二b..(( コホン
相澤先生の説明によると、体育館γは、別名トレーニングの台所と言うらしく、通称TDLというらしい
私の想像していたThe体育館とは全く違っていて、床はコンクリートだった
そのため、この体育館をセメントス先生が地形変化させて、私たちの訓練用に少し作り替えてくれるらしい
何かコツでもないかと勝己くんの元へ向かおうとしたけれど、私は寸前で足を止めた
身体を勝己くんとは反対方向に向け、私は元の場所へ戻った
講師としてエクトプラズム先生などが来てくださっているので、生徒のみんなも試行錯誤を共にしているようだった
特に、分身を可能とするエクトプラズム先生は、個性を用いてみんなの援護を行っているようだった
皆さんもご存知の通り、私の個性はウィンドマニュピレイト。
そのまま直訳すると、"風を操る"となる
どのような個性なのかというのは、その名の通りである
使用条件は風に触れること。
「風に触れてさえいれば、個性を発動できる」
私の体のどこかが風に触れてさえいれば、操ることは可能だ
しかし、自ら風を作り出すことは出来ないので、その場に風が吹いているのが絶対条件である
我ながら、使用条件はかなりいい方である!
物体を操ることは、脳内でイメージを膨らませなくても、自然とできるようになった
しかし、風で運んでいるので、風圧によって攻撃の威力が下がってしまったりすることが多い
こういう時こそ、エクトプラズム先生の言ったように、"やってみたい"でもいいのでは?と思い、私の好きな物を頭に浮かべた
この訓練で、コスチュームに新たなら改善点があるなら、開発をしてもいい事になっているそう
1つ目の必殺技、完成!!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!