イナサくんの個性で、道にいる他の受験生達のボールが段々と上昇気流に飲み込まれ、宙を舞った

所持していた全てのボールが次々と空中へ投げ出される様に、皆は動揺を隠せていないようだった

宙を舞うボールは段々と集まっていき、ついには再度地面の方へと向かって落ちていった
落ちていっているものの、風で器用に飛ばされていた

乱れるボールから身を守るために自衛を行う受験生達の身に、ボールは容赦なく降りかかった

イナサくんはどうやら、この場にいる全員のターゲットをあわよくば点灯させてしまおうと思っているみたい

だから私は、イナサくんの風の一部を横取りし、イナサくんの策を利用することにした

声と共に地面へと勢いよく垂直落下していったボールは、100人を超える生徒のターゲットを点灯させてしまった

どうやら、イナサくんは無事通過したらしい

雄英の推薦をトップ通過しただけ以上の実力があった

自分の実力を見誤らず、勝てる自信を持って臨んでいた
それだけの自信が持てるのはとてもすごいし、何より強みだ

切実な願いと共に追加放送された生徒

その生徒はもちろん..

私の作戦もまた、大成功と言える
横取りという少し小癪な手段だけれど、戦場において、時には仲間を利用することも大事

そういう力もこれから育てていかなければいけないし

向かい側のビルからそう呼びかけてきたイナサくん
でもごめんね、さすがにこの距離だと私の声は届かないんだ


私は軽くジャンプすると、個性を使ってイナサくんのいるビルへと飛んだ

お互いに自分のターゲットをひとつも点灯させることなく、無傷のまま1次を通過した

正直、イナサくんと直接対決にならなくて良かったと思ってる
それ程彼は強大だ

でも..嫌いじゃない








さて、私は1次を通過した訳だけど、まだまだ安心しきれない
もちろん、2次への心配から来る心情でもあるけど、何より、みんな..つまり、クラスメイト達のこと

彼らは強いから、1次なんて余裕のよっちゃんでクリアすると信じてる
でも、顔を見るまではやっぱり心配だ

この後、私たちは次の合格者が現れるまで暇だと悟ったので、たくさんお話をしていた

聞けば、イナサくんの個性は"旋風"で、自分で風を起こせるらしい
私の個性は自ら風を起こすことはできない
だから、自分で起こした風を扱えるというのはとても羨ましかった

でも..コントロールなら負けない自信がある
違う観点から見ると、私の個性とイナサくんの個性はかなり相性がいいはず

こういうことも知ることが出来るから、他校の人とはもっとお話してみたいな..と思った、ちょっぴり欲張りな私でした

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設定を見て頂けるとそちらにも書いていますが、一応もう一度紹介しておきます。



髪→紺色のハーフアップ
目→クリっと丸まった目蓋に黒色の瞳
(見えていませんが、髪飾りは爆豪から貰った髪飾りを付けています。どんなものかはご想像におまかせします。)

コスチューム
和を貴重としたデザインで、空中での戦闘や風への抵抗を考慮し、摩擦抵抗，軽さを重視した生地が使用されています。
腰元の帯には何やら武器が入っています。

他のキャラ??

あっは、気が向いたら^^