家の掃除をした後、リビングの整理を行った
いつもは2つしかない食卓の椅子を1つ追加し、準備は完了
その時、ピンポ-ンと、インターホンが鳴った
少し小走りで玄関へ向かい、ドアを開ける
私がいつも以上に丁寧に掃除をしていたのは、先生方がいらっしゃるからだった
相澤先生とオールマイトは、いつもとは違うスーツを身に付けていた
恐らく、これは私たちにも大いに関係することで、前の事態もあったから、より気合いを入れなければいけないのだと思う
オールマイトはあの戦い以来、力を失ってしまった
そのせいで、マッスルフォームを維持することができなくなってしまったみたいで、本来の姿..トゥルーホームを世間に公表し、ヒーローを引退した
そして、私は一つだけ思ったことがあるの
それは、デクくんのこと。
憶測だけど、デクくんはオールマイトの秘密を知っていたのではないかと思ってる
それ以外にもありそうだけど、詮索はしないことにしたから
その時、相澤先生の口角が少し上がった気がした
相澤先生はこう見えて、生徒一人一人のことを良く理解して、考えてくれている
こんなにいい先生にも出会えて、私は幸せ者です
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【小ネタ】
※小説ではまだ夏辺りですが、秋の設定にしまする。
季節は、暦の上では秋となった
バイト帰りの私は、肌を触れる風の肌寒さを少し感じながら、家に帰っていた
さて..途中で会った勝己くんと一緒に帰ることに!
勝己くんって、さらっとかっこいいことするよね、ほんと..
いつもならこの後反論してくるはずの勝己くんが、今日は大人しく俯いてしまった
それだけでなく、出していた手をポケットに突っ込んで、私の少し前を歩いている
寒い、のかな..?
そうだよね..確かに、寒い..
私が寒いと言ったことに気を遣ってくれたのか、勝己くんはポケットから手を出して、私の方に手を伸ばしてくれた
私はただそれが嬉しくて、そっと手を取った
握られた私の手には、勝己くんの手の暖かさがよく伝わった。
私は少し、自分が言ったことを振り返ってみた
だけど、おかしな点はなかったはず..ただ思ったことを言ったことだけだもの
その後、私はやることを一通り終えると、ケータイを持ってベットにダイブした
そして、ケータイで私が言った言葉を調べてみた
今日は月が綺麗ですね
→愛しています
"今日は月が綺麗ですね"への返事
→月はずっと綺麗でしたよ
→ずっとあなたが好きでした
今日は少し肌寒いですね
→手を繋いでください
暖かいですね
→あなたと一緒で幸せです
"暖かいですね"への返事
→そうですね、幸せです
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。