斜め前に見えていた太陽が、さっきよりもっと沈み、山に隠れようとしていた頃
やっと合宿場に着いた
着いた頃には、キャパオーバーを迎える者も少なくなく、みんな疲れ果てていた
ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツの皆さんが料理を振舞ってくれた
その後、みんなでお風呂に入って一日の疲れを癒す
実くんと言えば、やっぱり変態さんだけど、今回は大丈夫
だって...
洸汰くんと言うセコムがいるから!
洸汰くんは反対側..男の子のお風呂の方へ落っこちてしまった
出久くんの声が聞こえた
私は湯船に浸かることが少ないため、ここまで長く入ったのはいつぶりだ...
ぁ、理由としては節水です(ˊᗜˋ)
ふらつく体を壁に預けてお風呂を出た
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布団に入り、私は今日のことを少し振り返っていた
合宿場までの道のりを主に振り返っていた
そこで、私は思った..
まだ合宿が始まってばかりなのにも関わらず、この時点でキャパオーバーで行動不能になっていた
この時点で私は不安を感じていた
でも、この不安は何か違った。
もちろん、合宿を上手くやり遂げられるかも心配だし、ちゃんと強くもなれるかも心配だった
だけど...もっと何か...怖いことが起こるんじゃないかって
とても不安だった
私はその時、少しだけ気持ちが軽くなった気がした
多分、"大丈夫"という言葉を求めていたんだ
「............」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!