私の父と母は、夫婦でヒーローをしていた
父の名は 空龍雪兎
個性は"スノー"で、雪を作り出すことができた
その雪で救助活動を行っていた
そんな父は本名"ユキト"をヒーロー名として活動していた
活動をしている中で、同じ現場にいた母と後々結婚し、私を産んだ。
母の名は空龍春香
個性は調香で、その場で香りを調合し、多くの現場でサポート役として活躍してきた
母は"パヒューマー"英語で調香師という名で活動していたそう。
私たち家族はみんなで楽しく過ごしていた。
父母共にヒーロー活動をしているため、中々家にはいなかったけれど、すごく幸せだった。
だけど...ある事件が起こり、、この世を去ってしまった
それ以来父の事務所はサイドキックの者に継がれ、今も経営されている。
名は"ユキト事務所"
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その時、先生の表情が一瞬曇ったように見えた
恐らく、私があそこに行くことで危険を侵さないか心配なのだろう..
その気持ちはじゅうぶん理解しているつもりだった
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そう言われ、私は別室でコスチュームに着替えた
その後は今回の体験で行うことを簡単に教えてもらった
私はお父さんやお母さんがいたこの事務所に来れたことがすごく嬉しかった
ここで1週間いられるだけでも、お父さんやお母さんと一緒にいるみたいに思えた
1日目はパトロールなどで終わった
2日目.3日目も何事もなく終わった
そして4日目
うちの事務所はどちらかと言うと有名な方なので、大掛かりな仕事に呼ばれることも多い
ということで、実際に救助活動に参加することになった
と言っても、私もまだ学生ということで、流石に前線までは立つことはできない
私は以前勝己くんと共闘した際にしたのと同様に、建物へできるだけ広範囲に風を巡らせた
その風にものが触れると感知できる。
と、私は地図に手を当てながら伝えた
その後、作戦が決行された。
私は外で待機となっているが、中の状況をすぐに伝えられるように、中のイシュカさん達と無線で繋がっている
そして、イシュカさん達が潜入し始めてから2分程経った時だった
すぐに無線で伝えた
だけど、、遅かった
ビルが内部から大きな音を建てて破壊された。戦闘が始まったのだ。
イシュカさんからの指示をすぐに他の方に伝えた
事務所の方が増援に向かうと、その場には私だけになってしまった
けれど、私は不安も抑えてひたすら指示を待つしか無かった
しかし、鳴り止まない爆発や崩れるビルを見ていると、自然と不安が大きくなっていく
その時だった...
途切れ途切れになる無線からイシュカさんの声が聞こえる
何かあったのだろうかと、首筋を冷たい汗がスーっと流れてゆく
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。