不安定な足場でどうにか重心を真っ直ぐにし、耐えた
地面に着きそうな所で軽くジャンプし、着地した
どれだけ続くか分からない道のりを進むことに私たちは少し気のだるさを感じた。
だけど、進むしかない。
私は風を無数の刃のように圧縮した
天の声)厨二病.....((殴
風の刃は土人形めがけて勢い良く飛び、体を裂いた
すると土人形はみるみると崩れていった
倒せた..!
そう思ったのもつかの間、土人形は何事も無かったかのように体を再生していった
勝己くんや出久くんも攻撃を仕掛けた。
だけど、土人形は何度も何度も再生した
・
・
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バキバキバキッ と音を立てて、土人形が壊れた
それでも土人形は何度も復活する
森の気の隙間から見える光が徐々に赤く染まり、瞳に眩しく当たった
それと共に、足元がふらつき、視界もぐるぐると回った
体を支えることができず、私はその場に手を着いてしまった
キャパオーバーだ
上を見ると、土人形が私に覆い被さるようにそこにいた
その後、ド-ンと鈍い音がなった
爆破で土人形の体を粉々にした
私は土人形に襲われた時、咄嗟に風で自分を覆った。
キャパオーバーであまり強度の強いものは作れなかったけれど、自分一人くらいを守るものは何とか作れたから
だから、勝己くんが土人形をぶっ飛ばした時、私は蹲るようにそこにいた
いやぁ...本当に心配掛けた..あはは
その場にいた者は思った...
「いや猛者」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!