あの後、切島くんが私を保健室まで運んでくれたそう
酷く落ち込む切島くんを宥めながら、リカバリーガールは私の手当をしてくださった
一瞬、、、それはそれはほんの一瞬だったけれど、切島くんは顔を曇らせた
でも、雰囲気からして、私に対してではなく..もっと怖い..私関係の....あ、勝己君に対してだと私は悟った
切島くんと共に演習場へ戻ると、みんなが既に集合していた
様子からして、もうすぐ授業終了の時間だと分かった
暫くして、授業終わりのチャイムが鳴った
軽く相澤先生からコメントを貰い、みんなで校内へと戻った
そして、切島くんが最も遭遇したくない人物に遭遇してしまうのである...
切島は上手く話を逸らそうととても頑張っていた
けれど、そんな簡単にそらせる訳もなく
爆豪は執拗に咎めることなく、すぐにその場を去った
余計な心配をしてしまった事に切島は呆れていた
呆れていたと共に、いつもと違う爆豪の様子が気になってもいた
いつもならこっぴどくキレられたりするはずだからだ
だが、爆豪は空龍に対しては皆とは違う様子を見せる
だから、こういうこともあるのだろう、と置いておくことにした
・
・
・
どうも皆さん、あなたです。
冒頭ぶりですね!
ここで皆さんとお話をしたい所ですが、私には今、とある危機が迫っているのです
そう....
この顔をした勝己くんに叱られなかったことが無いことを思い出し、私は咄嗟に勝己くんから逃げようと判断した
逃げると言っても、不自然に逃げぬよう、自然と撒こうと考えています...
私は自然さを捨て、個性を使って必死に逃げようと考えた
怒られるのは絶対に嫌なんだよ!
私が走ると、勝己くんも走って私を追いかけた
でも、流石の勝己くんでも、速さでは私に勝てないようだね...
ふっふっふ、何が何でも逃げ切ってやりますかr..((
とある教室の前を通り過ぎようとしたその時、教室から焦げ臭い匂いがしたと思ったのもつかの間、教室が爆発した
瞬間的に黒い煙が立ち込め、教室の壁が一部爆発の勢いで吹き飛んでいた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
next☆
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!