第3話

デルフィニウムの憂鬱
35
2022/06/23 14:19
叫び声、悲鳴、鳴き声。
そんなものはもう聞き飽きた。
魔法によって焼き尽くされている町は瓦礫の山と化している
どうしてそんなに上に立ちたがるんだろう
少女には理解できなかった
わずかな食糧だって分け合うことができる程度には残っているのに
それでも人は争いをやめない。
だから僕は自分の身を守るため、不遇な人なら救えるかなという思いで杖を振る
obscure
生きてる人...いるといいな
血走った目で剣に風をまとわせて振るう男
その人のそばにはへたりと座り込んだ女性
obscure
守護デーフェンスィオー
obscure
停止プロイベーレ
とっさに守護をかけそのまま無力化する
女性
女性
助けてくださってありがとうございます!あと...殺さなくていいんですか?あっそれよりもお名前を聞いてもいいですか?
少し考えた後、私はこういった
雨蜜
雨蜜
雨蜜
女性
女性
魔術師様!雨蜜様というんですね!ありがとうございました!
と言いながら去っていく女性に手を振りながら思う
雨蜜
雨蜜
人を倒すことができないのは過去に私が過ちを犯したせい。
魔術師様なんて呼ばれる資格なんてないのに。

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