第5話
甘い甘い頂きます。【osgr】(軍パロ)
⚠️ケーキバース要素あり⚠️
⚠️展開早いです⚠️
苦手な方はブラウザback!
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gr side
丁寧なノック音と共に彼は姿を現し、楽しげな表情でそう言った。
書類仕事に没頭していて体が疲れていた為、中々にいいタイミングだ。
何だか、地獄から抜け出したような感覚だ。
自然と足取りが軽くなり、これから始まるお茶会に心を躍らせながら準備している時だった。
そう言い、彼は後ろから優しく抱き着いてきた。
彼は何処か悲しそうに話し始めた。
基本的にケーキという人種は、フォークを見つけるまで自分がケーキだと分からない。
無論、自分も彼にそう言われるまで自分がケーキだと気づかなかった。
彼は再び悲しそうな声色で問う。
彼がフォークで自分がケーキと知ってしまったなら、する気も無いが否定出来ないだろう。
只…。
小さく首を振った。
食われるのが怖い訳では無い。
食われた後、彼と今まで通り接していけるのか。
彼との関係が悪くなってしまわないだろうか。
それだけは嫌で、不安で、心配で、怖かった。
その事を彼に伝えると、彼は抱きしめる力を強めて
と、優しく、けれど決して甘い言葉ではない台詞を言う。
それが嬉しくて、嬉しくて、首を縦に振らざるを得なかった。
彼はこんなにも大切に思ってくれている。
そう考えると涙が出そうになるが、必死に堪えてみた。
しかし彼は騙せないようで、まるで子供をあやすかのように頭を撫でられるが、なんだか心地が良かった。
顔を合わせ、二秒。
唇を重ね、五秒。
顔に熱が集まったと分かるまで、一秒。
彼はそう呟くと、嬉しそうに微笑んだ。
甘えた口調の彼に思わず笑いを零すと、彼は頬を膨らませた。
再び笑ってしまうが、
と了承すると、彼は嬉しそうな顔に戻った。
そのまま彼にベットに投げられ驚くが大人しくしていると、彼は覆い被さる様にベットに上がってきた。
そして、彼は静かに呟いた。
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