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第6話

5:気づかう側に立つ
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2021/06/19 23:37
高濱正伸
よーし、じゃー次行くよ
生徒
はーい
高濱正伸
相手のせいにして甘えるな
高濱正伸
中学生の頃って、自分じゃなくて他の人のせいにしてしまいがちだよね。
生徒
あるある
高濱正伸
具体的に言うと、「母親が、ああいったからだ」とか、なんだかんだ理由をつけてすませちゃう。自分ではない 「誰か」のせいにする。
生徒
うんうん
高濱正伸
実はそれって、相手のせいにしている限り、「かわいそうな自分」「あわれな自分」でいられるから。自分で自分を慰められるからだ。
生徒
そうなんだ。
高濱正伸
でも、はっきり言って、甘えている。
高濱正伸
君には、たとえうまくいかない状況、マイナスな状況があっても、それを自分でプラスの方向へ持っていける人になってほしい。甘えから脱却してほしい。
生徒
はい!
高濱正伸
次は、自分から進んで気づかう。
高濱正伸
自分が嫌な気持ちでいる時、誰かのせいにしてしまいたくなる時、相手だって同じ気持ちなのかもしれない。
高濱正伸
自分が嫌な気持ちでいる時、誰かのせいにしてしまいたくなる時、相手が嬉しくなるようなプラスの言葉をかけてあげればいい。慰められる、気づかわれる側にいつまでもいるのではなく、自ら気づかう側に立っていくということだ。
生徒
はーい
高濱正伸
そうは言っても実行するのは難しそうだなあって思うかもしれない。でも普通、社会人になったら自然に出ていなきゃならないことだ。君はまだ中学生だけど、「自分から進んで気づかう側に立つっていうことが必要なんだ」ってなるべく早く気づいて欲しいと思って伝えてるよ。
生徒
はい!

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