おそ松
ん?
すまない
なにが?
俺はな、チョロ松を置いて
出口を探しに行ったんだ
それに、弟たちも置き去りにして
………………は
何やってんの?
チョロ松を信じすぎてしまった
何やってんだよ!!!
お前がやったのがどれだけ
悪いことか分かるか
チョロ松がどんだけ可哀想だと
弟たちがどんだけ可哀想だと
思ってんだよ!!!
ふざけんなよ
お前!!!
俺は
あそこにいた方が良かったのか……?
あたりめーだろ!!
そうだな、
現にまだ出口も見つけられてないしな
でもさ、
カラ松があそこを離れてなければ
おそ松兄さんはどうなってたんだろ
!!……………。
それにカラ松は
懐中電灯も置いてってくれたよ
愛しい弟たちのためにね、ヒヒ
喧嘩なんかしても無駄だってこと
分かってるよね?
………………
…………ごめん
カラ松…………
ありがとう
………しかし、置いてきたのは
やっぱりまずかったかな
弟たちはどこにいるのだろうか
道、覚えてねえの?
お前を連れて必死に逃げたからな
…………覚えてないな
……ごめん
……覚えてない
そうなったら、探すしかなくね?
……どうやって
手分けしてとか
こんな危ないことするわけないでしょ
バカじゃないの
そうするしかないだろ!
チョロ松たちになんかあったら
どうするんだよ!?
……。
……ッだから……
……しょうがないんだよ……
お前は本当に弟想いだな
だが
そうする訳にはいかない
一人でいて
なにかあったらどうするんだ
助ける人がいないだろう
ッでも弟たちが…………
きっと大丈夫だよ
大丈夫だから
………………大丈夫
……………………
分かった
…………分かった……ッ
早く探そう
きっと怖がってる
そうだな
はぐれるなよ
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。