第19話

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2021/06/24 13:41



数分後…ボロボロになっていた男性はどこかへ連れていかれた。


その間、あたしは 春に銃口を突きつけられ、
動けなかった。








春「で?なんでてめぇがここに居んの?」

「仕事の…帰り」

チラッと腕時計を見た。




春「へ〜…キャバクラってこんな遅くまでえーぎょーしてんのォ? それとも、違う方の営業かァ?笑」




馬鹿にしたように言われた。


そして、何より大好きな人にそう言われたことが嫌だった。








「枕なんかしてないけど、春こそ 薬やり過ぎて頭いってんじゃないの?」

そんな事言いたい訳じゃない。




"会いたかった"


"元気だった?"


"今も大好き"


そう伝えたかったのに。
春「へ〜…言うようになってんじゃん笑」


「…」


そんな事を言いながら、あたしの頬に手を置いた。

大好きな匂いが、近くに感じる感覚。


懐かしいな…と思ったのと。




春の薬指にまだ光る指輪に胸をぎゅーっと締め付けられた。

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