酔っ払いが、居るのだろうか…。
もし、そうだったら…。
恐る恐る、覗いた。
月明かりに照らされて、ｷﾗｯと光るもの。
「何してるんですか!?…警察!!」
と、携帯を取り出した。
ｶﾞｼｬﾝ…とさっきまで手元にあったハズの携帯は地面に落ちていた。
?「サツなんか呼ぼうとしてんじゃねぇよ〜」
と言った声に聞き覚えがあった。
寧ろ、忘れたくても忘れられない声。
「…春？」
?「あ？誰だてめぇ」
と、こっちを見る顔。
そして、どこかへ電話を掛け、
?「ターゲット確保。野暮用できたから、拾いにきて～」
そう言って、再度ポケットに仕舞った。
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