第30話

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2021/06/27 13:46


目が覚めたときに 横に春の寝顔があって安心する





久しぶりに熟睡出来たことは、気の所為ではない





腰の痛み 身体のあちこちにある印、恋人では無いのに…と少し哀しくなった




頬に手を伸ばすと眉間に皺が寄り、幻覚ではないと
嬉しくなった
ベッドから降り、リビングへ向かい 昨日バラバラになったパズルを仕舞う。




春「…おい」


頭まで毛布を被り、お化けのようにのそのそと寝室から出てきた春



「おはよう」



春「…なんで横に居ねぇんだよ」
どうやら、目が覚めた時に横に居なかったことを怒っているらしい





「まだ、寝てたから…」



春「起きてた」



「いや、寝てたよ?」
春「…」


ソファにドカッと座り、こっちと手招きされる



「どうしたの?」



春「…」
ギューっと後ろから抱き締めてくるけど、何か声を発するわけではなかった







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