第29話

👠

初めまして、川西様。
あなたと申します。



挨拶をし、川西様に名刺を差し出した。

Kawanishi Takumi

君があなたさん？

私のこと知っててくださったんですか？

Kawanishi Takumi

うん、ゆいかちゃんがよく君の話してたから覚えてた笑



川西様は国宝級に美しいイケメンな顔面でニコッと笑いかけてくれた。





(…なんか最近、イケメンにつくこと多くない？)






ここで人生の運を使い果たしたのかしら…？

Kawanishi Takumi

あなたさん、百面相してるよ笑

え！ごめんなさい！

Kawanishi Takumi

ははっ笑
ゆいかちゃんから聞いてた通り、良い子やな〜！
あ、多分俺たちタメやで？

そうなんですか！？
なかなかお客様で同い年っていないから
嬉しいです！

Kawanishi Takumi

やんな〜！
俺の客も年上が多いから、なかなかタメの子らと
話す機会ないから嬉しいねん！




「仲良くしてな？」と、川西様は両手で、私の手を掴み、ぶんぶんと握手した。

ふふっ笑
なんか、ゆいかちゃんが川西様のこと推してる気持ちがわかる気がします笑

Kawanishi Takumi

そうなん？なんか変人なんかな、俺。




いや、行動全てが可愛いのよ、あなた様は。

Kawanishi Takumi

てか、敬語やめよ？
なんか壁あるねんな〜

いやいや、さすがにお客様に敬語を外すのは…




(なんか、このやり取りここ数日でめちゃくちゃやってる気もするな…笑)

Kawanishi Takumi

ホンマにあなたさんは礼儀正しいな〜！
でも外してくれた方が話しやすくない？

…確かに笑
じゃあ、呼び方も変えた方がいい？

Kawanishi Takumi

そやな〜、拓実ってよんでや！
俺もあなたって呼ぶ！




(いや待て、本当に可愛いな、)






ゆいかちゃん、あなたの推しは今日も無事に尊いよ。

Kawanishi Takumi

あ、俺、【The STAR】って所でホストしてんねん。今度、ゆいかちゃんと遊びに来てや！





そう言って、拓実は名刺を私に渡した。

ありがとう、きっとゆいかちゃん喜ぶよ笑

Kawanishi Takumi

…俺はあなたが来てくれたら嬉しいねんで？

え？



急に真剣な顔して、拓実はさらっと甘いこと言い出した。

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