第2話
👠
黒を基調とした、シックな内装。
それとは裏腹に、店内はキャストとキャストに会いに来たお客様の話し声やコールで賑わっていた。
お客様に挨拶をし、新たなお客様のテーブルへ黒服と向かう。
挨拶をし、お客様に「お隣座ってもいいですか?」と許可を得て、座らせてもらう。
クラッチバックから名刺を取り出し、お客様に渡す。
「飯田です。」と名前を教えていただき、お酒を作って、飯田さんに渡す。
そう言いながら、飯田さんのガッチリした肩にタッチした。
そう。
私はここ、【safety zone】のキャバ嬢。
この店で働いて、まだ1年とちょっとだが、No.1の座まで上り詰めた。
世間的には夜の仕事の印象は良くないだろうが、個人的にこの仕事に誇りを持っている。