第3話
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元々は、ファッションブランドでアパレル店員をしていたのだが、生活に苦しく、掛け持ちで夜の仕事を始めた。
それがきっかけでキャバ嬢の仕事に楽しさを覚え、今はアパレル店員を辞め、キャバ嬢1本で生活をしている。
仕事自体はとても楽しい。まあ、夜の世界は争いが尽きないが、このsafety zoneはいい意味で上下関係が緩く、でもメリハリのあるとてもいいお店だ。
…が、私のプライベートはお先真っ暗。
飯田さんの席に着いてから30分が経過。
いい感じにお酒の入った飯田さんは、私の肩に自分の腕を回しながら聞いてきた。
私には最近まで、同じ夜の仕事をしている彼氏がいた。
きっかけは彼氏が私のお店に来てくれたこと。
彼の一目惚れだったらしく、何回かお店に来てくれて、その後のアフターで告白された。
私自身も彼のことを気になっていて、返事はもちろんOK。
夜の仕事をしていることもあって、最初は疑ってはいたものの、彼は本当に明るくて優しい人で、だんだん私も彼のことを信頼し始めていた。
…それが崩れたのは1週間前。