前の話
一覧へ
次の話

第5話

Taehyun  x  Tzuyu
356
2022/03/27 22:55


 “ 一緒にチキンたべよ! ”





無邪気なそんな声が、私には新鮮すぎた。




つうぃ
つうぃ
 ……はいっ? 
てひょん
てひょん
 えっと、だかr 



聞き返したのに 、


私が聞こえなかったと思ったのか


もう一度言い直そうとする彼。







……と 、私の横から


思わぬ声が飛んできた。



なよん
なよん
 あの 、 














なよん
なよん
 それ、みんなで食べようと思って 
 私が買ってきたチキンなんです… 




なよんおんにが丁寧に、


でも少し怒りも含めたような言い方で


彼らを黙らせた。




てひょん
てひょん
えっ 、そうなんですか、?? 
じみん
じみん
 わぁ、てひょなやったなㅎㅎ 
てひょん
てひょん
 でも、じにひょんが食べなって ! 
じん
じん
 やー 
 そこひょんになすりつける ?? 


何かわちゃわちゃ始まってるんだけど。 (



流石なよんおんに、と言える一喝だと思ったけど



この人たちには通じなかったようだ。









なよん
なよん
 あの、早くお引取りください… 



いかにも、うんざりだ、という様子を漂わせている。


あんまりなよんおんにの事は、怒らせない方がいい。


つうぃ
つうぃ
( どうしよう……修羅場かも。 )


今ハラハラしながら見ているのは、


私だけではないだろう。



見かねたマネオンニが、助け舟をさっと出してくれた。


ゆみ
ゆみ
 まぁまぁ、喧嘩せずに。 
 一緒に食べるのは、 
 また共演のご機会があったらで…。 



拒絶感は出さずに、



やんわりと、断っている。




……と。


じよん
じよん
 そうですね。どうも、うちの 
 BTSがすみませんでした。 


マネージャーさんさらしき方。



なんか……良い意味で、



ゆみおんにとは正反対の人だった。





サラサラのロングヘアーに、



綺麗系の美人。





反対に、ゆみおんには



少し巻いてある、ボブに



小動物を連想させるような、



可愛らしい顔。




じよん
じよん
 ……では、これで。 
ゆみ
ゆみ
 あ、はいっ 




   " 失礼しました "
























 
なよん
なよん
 うっそ 、9個中4個食べられたし 
もも
もも
 まだ気にしてたの 、笑 
なよん
なよん
 ねぇ、聞いて ?? 私の予算っ!! 
じょんよん
じょんよん
 知ってる。 
なよん
なよん
 ど−しよ。 買わせようかな。 
みな
みな
 やめなよ、大人気ない〜 


頬をぷくっと膨らませ、



ふくれっ面になったなよんおんに。



サービスショットなんだろうけど、



私は他のことに頭が行ってた。









つうぃ
つうぃ
( さっき、煙たげに扱って 
 申し訳なかったな…… )



……あ、そうだ





なんて思って、



私の頭に浮かんだのは、



自分でもびっくりするくらい、



破天荒な作戦だった。





プリ小説オーディオドラマ