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2021/06/30

第4話

花嫁(仮)はやる気
「次の満月の夜まで貴様が
この山から一歩も出ずにいれば
儂の嫁にしてやるし、
村の奴らもココに入る事を許してやる。
まぁ、
《弱い人間》がどこまでもつかだが」

神はそう言い姿を消した。

残されたあなたはニヤリと不敵に笑う。

━━神様は私のことを
ただのか弱い女だと思っておられる・・・!
1人になった私がまいってしまい、
次の満月を待たずして
山から出ていくと思っているのだ。
・・・残念ながらそうは簡単にいきません。
私は神様が思っているような
《弱い人間》ではないのですから。
必ずあなたの花嫁になってみせます・・・!
あなた

ふふ・・・っ!!
絶対に
この《賭け》に勝ちますからね・・・!

◆◇◆◇◆◇
神様
神様
あの女・・・。
どうなることやら
住みかの洞窟に戻った神は
寝床にしている木の板に「やれやれ」と
寝転んだ。

今夜はひどく疲れた。
人間と共にあんなに長くいたのも
話をしたのも初めてのことで、
しかも
相手が自分のことを《好き》だなんて・・・。
初めてづくしで調子を狂わせられてしまった。

━━あの女はどうにも苦手だ。
いっそ他の人間達の様に儂の姿を見て
泣きわめいてくれた方が気が楽だというのに。

「神様のことが好きなんです!!」

無邪気に笑うあの顔が頭からはなれない。
神様
神様
━━どうせ・・・、
音をあげて山から出ていくに
決まっておる
女が自分の嫁になりたがったのは
村の為だろう。
山に入る許可さえもらえれば
嫁になる必要もないはず。
山に入ることができないのなら
嫁になっても何も得することはない。
本当に神を愛しているのなら話は違うだろうが。

━━そんなことはありえない。
あれは人間の嘘に決まっている。
あの女は村も嫁になることも
諦め山を出ていくに違いない。

村の者達に捨てられ、
神の花嫁にもなれない女は何処へ行くのか。

少し考えてみたが
自分には関係のないことだと神は目を閉じる。

洞窟の外から
「ホーホー」と梟の鳴く声が聞こえた。