第4話

257
2021/08/16 15:10
side あなた


とっても広くて、大きい学校。
それが、第一印象。
校内に入ってもそれは同じで。
現在地が何処なのか、さっぱり分からない。


取り敢えずフラフラ歩いておけば職員室くらい見つかるかな。


なんて思って歩いてみたものの、余計にどこだか分からなくなった。
焦凍に頼むしかないかな、と思って端末の電源を入れた、その刹那。
???
おい。
真後ろから低い男性の声が聞こえ、びくり、と身体を揺らす。
バクバクと心臓が激しく鳴っている。
これは、正常なのだろうか。
???
お前、轟あなただろ。職員室はこっちだ。着いてこい。
あなた
あ、はい。
???
全く、この学校は無駄に広くて合理性に欠ける。
そんな呟きは聞かなかったことにして、全身真っ黒で不思議な雰囲気のきっと教師であろう人に着いて行った。
























???
少しそこで待ってろ。
ごく普通の学校のような職員室。
少し広いかな、って気はするけどまぁこの学校の広さと比べたらこんなものだろう。
職員室の前の廊下に立って、そんなことを考えた。



先程の言葉通り、約数十秒で職員室から出てきた教師であろう人。
この人が、担任なのだろうか。
???
俺はお前の担任の相澤消太だ。
相澤 消太(イレイザーヘッド)
相澤 消太(イレイザーヘッド)
教室へ行くぞ。お前は轟焦凍と同じ、1年A組だ。


この人、エスパーかなにかかな。
































どくん。どくん。





また、一定の速さで鳴る鼓動。
あなたの一人称に、馴染んでいるようだ。

























プリ小説オーディオドラマ