中間テストが始まり、抑えめのメニューで練習が終わり、夜はみんな部屋にこもり同級生・先輩後輩と勉強をしていた
だが一人のんきなやつがいた
沢村たちの部屋
みんなが真剣にやる中、郁也がやってきた
シャーペンを持ったままゲーム機がある方向を指差しすぐに勉強に戻る
ガサゴソとあさり始める
ケラケラと笑い一ついいカセットを見つける
バカにして、沢村の机を覗き込む
白い鉢巻を頭に巻き、目を尖らせ必死に勉強をしている
またバカにして笑う
勉強と郁也のちょっかいにイライラしているようだ
顔がゆるみ、沢村の心が揺れた
倉持が止めに入る
これ以上邪魔しないでおこうと、倉持に礼を言い部屋を出ようとすると
沢村は勢い良く椅子から立ち上がり何かよからることを思いったようで、悪い顔になっている
部屋の中に戻る
二人は勉強しながらも二人の会話を盗み聞く
テンションをあげ、罰ゲームを提案する
気合を入れて座り直しまた教科書を持ち暗記し始める
郁也は自分の部屋に戻り勉強!…とは行かずまずはゲームをやり少しだけ勉強をしてそのままベットで寝ることなく寝落ちしてしまっていた
一年は呆れていたがブラック郁也を思い出し起こすまではせず、三年はいつものことだと思い静かに勉強をしていた
テストも終わり、結果発表の日
教室の中では沢村の喜びの叫びが聞こえる
金丸は沢村の一応赤点を取らなかった感動と呆れの入り混じった気持ちになった
なんとか順位もビリにはならなかった
それでも下から数えてすぐに見つけられる
こちらに来ていた春市を誘い二年の教室に行く
降谷がボソッと言う
降谷はわずか届かず2教科赤点を取ってしまった
二年教室
教室の中を探り郁也を見つける
それに気づいた郁也が廊下に出る
ゾロゾロと一也・倉持も出てくる
自信満々に言うが、そんなことしてる時間あるのかよ
すべてのテストを見せる
慌てて沢村も見せる
郁也の点見て、沢村の言葉・行動が静止
古典 97
数学 100
日本史99
化学基礎 91
英語 100
保健 100
※とりあえず、6教科でお願いします
倉持は沢村の首元に腕を回し締め上げる…化学基礎沢村の反応なし
パチパチとほっぺたを叩く
沢村は一文字発すると
廊下に響き渡り、大勢の者の視線がこちらに向く
必死に暴れだす沢村を止める
サラッとやってないアピール
※実際やっていない
逆ギレ
郁也の心の広さでやめようかと提案する
沢村は悩まず即
そこからは一日(ほとん半日状態)沢村の下僕の振る舞いが始まった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。