第4話

2,831
2018/10/25 22:06
灰谷俊平
灰谷俊平
雪先生、あの、ーーーは…
雪
それはそこでしょ?
灰谷俊平
灰谷俊平
あ、、すみません
名取颯馬
名取颯馬
ったく、そんなんもわかんねえのかよ
雪
大丈夫、これから沢山覚えていけばいいんだよ?
灰谷俊平
灰谷俊平
…はい
灰谷先生はいつもビクビクしていて、接しづらいところもある。


だけど、3人の中で一番注意深く患者さんを見ているから、将来はちょっとした異変もすぐに気づけるようになる。


がんばれ、灰谷先生
雪
私はそろそろ行くね?
あの患者さん、大丈夫かな…


私は病室のドアを開けた。


そこには、窓から今にも飛び降りそうな患者さんがいた。
雪
ちょ、!
私が患者の腕を掴んだけれど、遅かった



二人で真っ逆さまに落ちていく。



衝撃を少なくしようととっさに患者さんの下に回った。


ドンッ


鈍い音と衝撃が走る。

その少しあとに体が圧迫された。


雪村双葉
雪村双葉
雪、先生?
ちょうど近くにいた雪村さんが目を見開いてこちらを見ている。
雪
ゴホッ
吐血…


これ、内臓やっちゃったな


そう思って意識を失った。

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