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第3話

話してみなきゃわからない
 あの日から1ヶ月が経ったけど……
 私と黒須くんが話したのは
 あの日だけだった。
私
あ……
 中庭のベンチで
 黒須くんが眠っていた。
私
また、寝てる……?
 じっくり見たことはなかったけど、
 学校一のイケメンと噂されるだけあって

 どの角度から見ても整っている。

──ダメなところをあげる方が難しいな……。
私
いつも寝てるんだね……
 聞こえないだろうと思ってつぶやいた。



 私がその場から去ろうとした瞬間
黒須 洸
待って……
私
え?


 その声で私は振り返った。
 彼の表情は腕で隠れていて見えなかった。

黒須 洸
……俺のこと怖い?
私
え……?
黒須 洸
あの時、見ただろ……?
私
……な、なにを?
(もしかして、涙のこと?)
黒須 洸
いや、やっぱ大丈夫……


 ──これって、黒須くんと話すチャンス?


私
く、くろす……こう?
(緊張して名前言っちゃった)
黒須 洸
黒須 洸
(フルネーム……?)
私
聞きたいことがあるの……
黒須 洸
黒須 洸
なに?
私
どうして……
私
どうして泣いてたの……?
黒須 洸
黒須 洸
やっぱ、見てんじゃん……
黒須 洸
黒須 洸
だ、誰にも言わないで……
私
え、どうして……?
黒須 洸
黒須 洸
どうしてって……
私
誰かに言う必要あるの……?
黒須 洸
黒須 洸
……あなたさんって、
ちょっと変わってるね
 そう言って、黒須くんは笑った。
私
え? そうかな?
黒須 洸
黒須 洸
キミ……あなたさんでしょ?
黒須 洸
黒須 洸
ごめんね……その
私
え?
黒須 洸
黒須 洸
この前、
突然、掴んだりして……
私
う、うん……
黒須 洸
黒須 洸
痛くなかった……?
私
うん!
大丈夫だよ
黒須 洸
黒須 洸
その、俺……昔から、
割と? 力強くて……
私
夜はシップ貼って寝たけど……!
黒須 洸
黒須 洸
は?!
黒須 洸
黒須 洸
全然大丈夫じゃないじゃん……!
私
そうだね、結構、強かった
黒須 洸
黒須 洸
その……
お詫びさせて……
私
え? お詫び……?
黒須 洸
黒須 洸
うん……
私
それじゃ…
私
知りたいかな……
私
黒須くんのこと
黒須 洸
黒須 洸
プッ、なんだよ……
それ……
黒須 洸
黒須 洸
やっぱり変わってんな……!


 黒須くんはそう言って、
 また笑ってくれた。