数日前
俺は、しばらくの間ずっとひとりで、誰にも見えない、いわば透明人間のような生活をしていた
別にこのままでもいいと思ったけど
....なんだか寂しい
別に、みんなに会いたい訳では無い
だって今会ったところで、どんな顔して会えばいいの?
あんなことした俺が、みんなに合わせる顔なんてないよ
.....でもやっぱり、心の中にぽっかりと穴があいた気がしてならない
なんか、、この状態になってからこの子しか喋る子居ないから結構仲良くなったんだよね〜...
その瞬間
辺りに眩しい光が輝き、あの子は居なくなった
周りを探してみたけど、どこにも居ない。
そのとき、俺は気づいた
鏡に俺がちゃんと写っていることに。
今思うと、俺はあの子の名前すら知らなかった....
結局あのあと見つけられずに数日経ち、今この状況にいる
そうだ...
姿は見えているとはいえ、君は俺の事を覚えていないんだ....
また元の関係に戻りたいな、なんて.....
そんなこと、叶うはずもないのにな.....
願うだけ無駄だ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。