夢を見た。
あの女の子の夢を。
海水が波打つ崖で1人の少女が立っている。
あたりは暗く、風がごうごうと吹いている。
少女がこちらを振り返って…微笑んだ。
あまりにもその姿が綺麗で、繊細で。
触れてしまえば砂のように崩れてしまうような。
なんの事だか分からなかった。
でもこれは、なにか危ない予感がしたんだ。
風がひときわ強くなり、俺は身動きが取れなくなった。
俺の目からはあの日と同じような大粒の涙がこぼれ落ちていた。
少女が片方の足を海の方に向けて
そのまま 落ちた。
誰かの声が聞こえる
俺は気を失った。
作者より
この少女誰にしようか考えてます
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。