不意に、オッパとの思い出が蘇る
初めて出会った日
病気のことを伝えた日
気になってきた日
ユンギオッパと呼んだ日
あなたと呼ばれた日
デートをした日
入院が決まった日
夢が決まった日
全部全部、オッパのおかげ
大粒の涙がこぼれる
拭っても拭っても止まらない
オッパが死んじゃった悲しさが、寂しさが、
どんどんどんどん溢れ出してくる
ふと、涙で歪む視界に異変を感じた
知らない感じ、なんなんだろう
ふと、ソクジン先生の言葉を思い出す
"何か心を動かされる出来事があれば
その衝撃で色も分かるようになると思う"
ユンギオッパ、
貴方の突然の死は、
あまりにも衝撃的で、
貴方からの愛の告白は、
貴方との思い出は、
私の心を強く動かした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!