数日後。
かわいい後輩くんたちに癒されて、リセットされた私は、あれから一気に歌詞を書き上げた。
これ以上のものは、今の私には出来ないよ。
タイトルは、「愛されたいの。それだけ。」
もういっそ 消えてしまいたいの。
もういっそ 嫌いになりたいの。
君のこと。
でも。今も。会いたいと願うの。
どうして。
傷つく道ばかりを選んでしまうの?
教えて。
誰かこの手をつかんで。
その「誰か」が君なら、私は死んでもかまわない。
愛する人に愛されたいと
願うことさえ罪ですか?
この胸の痛みは、君からの愛を
求めた私への罰ですか?
それならいっそ、終身刑でもいいから
君の愛が欲しいよ。ねぇ。
このセカイで一番愛する君の、
隣にいたいの。
それだけ。
ねぇ。待って。どこにも行かないで。
ねぇ。待って。目をそらさずに見ていて。
私のこと。
でも。今も。他の女のこと、想うの?
どうして。
君のいない明日が今日になってしまうの?
教えて。
誰かにこの声、届いて。
その誰かが君なら、
私に会いに来てよ。今すぐ。
傷つく道ばかりを選んでしまうの。
君のいない明日が今日になってしまうの。
どうして。
教えて。
私に会いに来て。
愛する人に愛されたいと
願うことさえ罪ですか?
この胸の痛みは、君からの愛を
求めた私への罰ですか?
それならいっそ、終身刑でもいいから
君の愛が欲しいよ。ねぇ。
このセカイで一番愛する君の、
隣にいたいの。
それだけ。
君のことが好きなの。
それだけ。
私は、ノートを渡した。
これが私の精一杯。
一番近くにいる人に認めてもらえると、嬉しい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!