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第61話

だい。よんじゅうはちわ
あなた

………え、え……。

さっきなんて言ってた?
あなた

聞き間違い……?

「捕まえた」って?
あなた

どういうこと……?

でも、今私が感じている「何かに覆われる感覚」は何?
あなた

りょう……?どういうことなの……?

ようやく、困惑していた私から出た言葉はそれだった。
りょう
りょう
………やっと。俺のところにあなたが来てくれた…。
りょう
りょう
フィッシャーズやアバだけじゃずるいよ。
りょうは静かに、私を引き寄せてさっきより強い力で抱きしめる。
あなた

………私は呼ばれたらその人のもとに行くのに。

りょう
りょう
そういうことじゃなくて。
りょう
りょう
今だけ………この時間だけ、あなたを俺のものにしていい?
「今」………。今だけなら………。
あなた

………うん。

りょう
りょう
よしよし。良い子だ。
りょうは私が頷くと、まるで子犬を撫でるかのようにくしゃくしゃと頭を撫でた。
あなた

は、恥ずかしい………。

りょう
りょう
あ。頬が赤くなった……!
あなた

ち、違うもん。

私は、そっとりょうの私のことを抱きしめている腕から、自分の腕を抜け出して自分の手で顔を覆った。
りょう
りょう
お〜い。なんで、顔を隠すの?
りょう
りょう
あ、恥ずかしいんだ。
あなた

違う……。

りょう
りょう
じゃあ、なんで隠すんだよ。
りょうの追求は凄まじい勢い………。
あなた

それはっ………。

ついに、私の言葉が詰まってしまった。………不覚だ。
りょう
りょう
なんかさ。あなたって、正直っていうかさ。
りょう
りょう
嘘つくのが下手なんだよ〜。バ〜カ。
耳元で優しく語りかけるように、囁いた。りょうの息が耳に触れ、少しくすぐったい。
あなた

…………っ。

りょう
りょう
あ!耳が弱いんだぁ〜。
私は思わず顔を伏せ、りょうの胸にもたれかかる。りょうの心臓の音が私に聞こえてくる。
あなた

(普段より速い………?)

トクン、トクン………。明らかに誰が聞いたって速かった。
あなた

どうして………?

あなた

(どうしてそんなに速いの?)

私はりょうの顔を見る事ができない。だって目が見えないのだから。私は誰の感情もわからない。
私はりょうが何を考えているのかわからなかった。
あなた

…………あなたは、何を考えているの?