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第64話

だい。ごじゅういちわ
今日は新月。月が出ていない夜に、明かりが灯っている家が一軒だけあった。
そこには、苦しそうな顔をする影山がいた。
影山
影山
…………
すると、不意にドアが開き、1人の男が部屋に入ってくる。
失礼しま〜す。
楽しそうな雰囲気をまといながら入ってきた、1人の男。
なぜか、彼にはぞっとするような雰囲気を感じる。
そんなことを気にせず、影山は彼にひとつ、疑問を投げかける。
影山
影山
………あなた様は…元気にやってらっしゃるか?
はい。めっちゃ元気ですね!
影山
影山
食事も?
毎日しっかり食べてらっしゃいます!
影山
影山
……そうか。
影山はほっと胸をなでおろす。
影山は、あなたを取り戻したほうがいいのかと悩んでいた。
あなたは、あの家にいたほうが幸せなのではないかと…………。
影山
影山
………どうすればいいんだ。
何を悩んでるんですか〜?
影山
影山
………あなた様は、あちらにいたほうが幸せなのではないかと。
えぇ?
影山は眉間を歪ませる。
影山
影山
お前も光希様のことは知っているのだろう?
影山
影山
私は………光希様を守れなかった。
影山
影山
せめて……あなた様の幸せを守らないと……!
それがどうしたの?
影山の熱い考えを、冷たく制す。
あの家にあなたがいていいの?
だって、あの家の人たちはyoutuberなんだよ?
会社員でもなく、youtuber。心配じゃないの?
影山
影山
……それはっ…。
影山に反論する隙も与えず、こう続けた。
だって、影山さん、あなたのこと大好きでしょ?
影山
影山
………
男の人はぐるぐると影山の周りを歩き始めた。
自分の近くに、あなたがいない……。
好きな人がいない気持ちねぇ……。
……こうしてるうちに、あなたちゃん、取られちゃうよぉ〜?
影山
影山
それはダメだ!!!
男の人の言葉に、とっさに反応し、大声で叫んだ。
男の人はニヤリと笑い、影山の肩を掴んで、こうささやいた。
大丈夫。俺が、影山さんに情報を流す。
影山さんはいいタイミングで、彼女を取り戻せばいい。そうでしょ?
影山
影山
…………そうだな。
影山
影山
任せたぞ。ツリメ。
ツリメ
ツリメ
………は〜い!
彼は今まで見せたことがない笑顔で、笑ってみせた。