ーーーーー影山サイド
私が苦しんでいる時、ちょうど夜食を持った影山が私の部屋をノックした。
中からの返事がない。影山は不思議に思い、もう一度言った。
それでも、中からの返事はない。影山は寝ているのかと部屋に入った。
そこには、机にベタんと倒れ込んでいる私の姿だった。
と私の体をさすった影山は私の容体に気づいた。
影山は、急いで周りの執事たちを呼び医者を呼びに行くよう指示をした。
周りはせかせかと動き始める。影山は私をベッドへ移そうと抱きかかえ、降ろそうとしたその時。
影山の服を私は掴んでいた。
その様子を見た影山は
お願いだ…。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。