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第74話

だい。ごじゅうろくわ
お父さん
お父さん
さぁ……。あなた…。
お父さん
お父さん
お仕置きだなぁ……。俺に逆らったんだから……。
あなた

っ…………!

目が見えないだけでこんなに恐怖に感じるなんて。
私はいつの間にか、歯をガタガタと鳴らしていた。
お父さん
お父さん
お〜お〜……怖いのか?……怖いよなぁ?
お父様はここぞとばかりに恐怖を煽る。
お父さん
お父さん
怖いよなぁ〜……目が見えないのだから……。
お父さん
お父さん
あれ…?あなたの目が見えなくなったのはどうしてだったっけ?
あなた

っ………趣味が悪い。

私の態度にカチンときたのか、彼の周りの雰囲気が変わった。
何か……禍々しい空気を感じる。
お父さん
お父さん
どうして?どうして……あなたは俺に対して反抗的なんだ?
お父さん
お父さん
俺に歯向かわないように…しつけたはずだろう?
あなた

しつける……なんて言わないで。
私はあなたのペットでもなんでもない!

あなた

1人の……人間だ!!

私の心の中の怒りを彼にぶつけるが、彼は笑って吹き飛ばす。
お父さん
お父さん
笑わせてくれるな!!誰がお前を養ってやってると思っているんだ!!
バンと私が座らせられている椅子を蹴り飛ばす。
目が見えない中で、椅子がガタンと揺れるのはとても恐怖に感じた。
お父さん
お父さん
お前は黙って俺に従え!従え!!
すると、彼の周りの空気に間ができるのを一瞬で感じた。
あなた

(腕を振り上げたんだな……)

少しずつ、私に空気がかかっていくのを感じる。
あなた

(そのまま……私に……)

あなた

(振り落とすっ……!)

私は歯を食いしばって、殴られた衝撃に耐えようとした。
しかし、いくら待っても痛みや衝撃はやってこない。
あなた

えっ……?

私は恐る恐る、全身の力を抜くと……
お父さん
お父さん
……………なぜ邪魔をする。
お父さん
お父さん
………………ツリメ。
ツリメ
ツリメ
………さぁ…。何故でしょ〜う!
あなた

ツリメ……さんっ…?

あなた

どうして…?

ツリメ
ツリメ
だって……。
ツリメ
ツリメ
「またね」……って言ったじゃん!
そういえば……彼がこの部屋から去るとき「またね」って言ってた……。
普通だったら「バイバイ」…とか「じゃあね」とか……言うべきなのに…。
言葉をわざわざ選んでたなんて……。
ツリメ
ツリメ
あれ……?気づかなかった?
あなた

ご、ごめんなさい……。

ツリメ
ツリメ
僕の方が一枚上だったね!
嬉しそうな彼。
あんなことを言っているが、お父様の行動を封じているのだ。
ツリメ
ツリメ
影山さ〜ん!あなたの縄取ってあげて!
影山
影山
わかってる!
すると、すぐに私の手の周りに巻き付いていたものが緩むのを感じた。
あなた

か、影山っ……。

久しぶりの再会に涙をこぼしそうになる。彼らに会う前までは影山がいちばんの理解者だったからだ。
影山
影山
遅くなり…申し訳ありません。あなた様…。
影山
影山
怖かったでしょう………。
あなた

……うん…。怖かったっ……。

彼の優しい声で泣きそうになってしまう。
影山
影山
泣かないで。私共がいます。ご安心ください。
影山
影山
必ず……あなた様をお守りいたします。
あなた

………ありがとう…。

ツリメ
ツリメ
早く早く!あなたを連れて逃げて!
あなた

で、でもっ……ツリメさんは…?

ツリメ
ツリメ
僕は平気!大丈夫!後から行くから!!
あなた

ツリメさん……。

影山
影山
早く行きましょう!あなた様!
ツリメさんを心配する気持ちがいっぱいであったが、彼はどうせ笑顔で「行け」と言っているのだろう。
私は彼のことがずるいと思いながら、影山と共にその部屋を抜け出した。