第41話
だい。さんじゅうわ
あぁ……。もう…。りょうの笑顔は反則だよぉ…。
自分ではわからない。……結構赤いのかなぁ……。心の中が出てしまっているよ…。
すると、タイミングよく現れた赤髪。
りょうは私の隣ですくっと立ち上がる。そのままドアへ向かっていく。
ドアが閉まる音とともに、エイジははぁ〜っとため息をついた。
……みんな教えてくれないなぁ…。そんなに大切なことなのかな。
と言いかけた時。思い出してしまった。そういえば、りょうに…口を…塞がれて……。思い出しただけで頭が爆発しそうだ。
ヤバい!また真っ赤になってる!?
私は精一杯笑顔でごまかす。
でも、なんとなくエイジに横目で見られたような気がしたのは気のせいだと思う。
私は笑顔で応える。……こんな親切にしてくれて…。その感謝の気持ちを伝えたかった。
エイジは私にそうぶっきらぼうに答えると、黙々と布団を敷き始めた。