怖い怖い怖い怖いなに?
心臓うるさい…
喉の奥苦しい…
「ぶっ壊れる前にやめなよ?」
言わないんだから…
絶対
『フジ助けて…』
悲鳴あげるの早いよ…
大丈夫…
彼に迷惑はかけられない…
わたしががんばらなくちゃ…いけないんだ
閉じ込めておかなくちゃ
しっかりしなくちゃ…いけないんだ
ガチャ
今…
今は…ダメ…
脆いから…いつも以上に弱いから…
床に座り込んでいた私を
そっと彼は抱き寄せて頭を撫でた
つき飛ばせない…
怖いくらいに優しい抱き方…
私が好きな…
彼の腕の中…
だめ…これは絶対に…
『ずっとこのままがいい…このまま…』
だめ…だってば…
こんな最中も…私の涙は止まらなくなってる…
顔あげられない…
あれ…なんか眠い…?
そうだ私前も…こんな……こと…
〜フジside〜
寝てる…
落ち着くのかな?
前みたいに…
昔…まだちゃんと付き合ってて北海道にいた頃
ぎゅー
スリスリ(( *´ `)"
よく笑うっていうか…大笑いはあまりしないけど…にっこり微笑む感じの
ありがちだけど雪のように肌が白くて
雪うさぎみたいだった
色白でかわいいって意味で…(小さい頃は良く飛び跳ねてたし)ボソッ
そんなことで照れるところもかわいい
ほんと抱きしめたくなる
っていって抱きしめちゃうのが俺の悪い癖だよ
あなたは喜んでたけどさ…
そして座って完全に身を預けてたらほぼ確定で寝ちゃう
それがもう本当にお決まりだった
今の状況と本当に完全一致…
本当に何を抱えてるんだか…
泣いているけど…昨日より明らかに気持ちよさそうに眠っている
寝かせて戻ろう
今日は聞けなかったな
あと5日しかないんだ
絶対帰るまでには聞き出してやる
もう泣かないでほしいから
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。