第35話

もう少し
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2020/04/14 11:07
あなた

スー…スー…zzz

フジ
フジ
〜♪〜♪
〜フジside〜
また…



また彼女は俺のそばに居てくれる…



1度置いてきてしまったのに…



それでも…


あなた

フジ…

フジ
フジ
ん?
寝言?
あなた

私を…1人にしないで…zzz

そう言った彼女の瞳から…ひとしずくポタリとシーツに落ちた



俺…なにしてんだろ…



あなたも寂しかったって…



なんでわかんないんだよ…



一昨日話してた時だって



フジ「俺を1人にしないで」って言ったら固まってたし



フジ「もう1人にしないから」って俺が言った時…すごく怖がってるみたいだった…



本当に不安だったんだ
フジ
フジ
ごめんは…俺の方だね…
彼女の綺麗な髪をそっと撫でる



本当にもう1人にしないから



1人にしてって言われても絶対にしない



うさぎは寂しいと死んじゃうしね
あなた

ん…

フジ
フジ
お?
目をぱちくりさせる彼女



その目が俺を見つけると細めて



さっき寂しそうに言葉放った小さな口から



おはようが出てくる
フジ
フジ
おはよ…大丈夫だった?
あなた

うん…だいじょうぶ

眠そうにそう言って手を伸ばす彼女の手を取る
あなた

フジの手あったかい

フジ
フジ
あなたの手が冷えてるんだよ…
にしても冷たいね
逆にひんやりしてて柔らかくて気持ちいかも
あなた

フジいつまでぷにぷにしてるの?

フジ
フジ
いや…かわいいからつい
いつまでも触ってられる


頬擦りしてもいいし
あなた

流石に着替えよ?ね?

フジ
フジ
そうだね…
しばらくこのままでも俺は構わない



それだけキミがここにいてくれるなら







着替えて朝ご飯食べようとした時


あなたは荷物を持って部屋から出て来た
フジ
フジ
荷物まで持って来て…
本当にもう行くの?
あなた

早い方がいいから…
早く帰りたいし…

フジ
フジ
あなた…
あなた

別にフジと早く離れたいとかそんなのではないから!本当に!

フジ
フジ
必死すぎw
分かってるから…
あなた

ありがと

俺も取り敢えず親に連絡して実家に行くことに



なんか電話したら「やwっwぱwりwかw」という姉の声が聞こえた



なんでいるんだ?



と考えたが答えはすぐ見つかった
フジ
フジ
あ…
雪音さんか…



そういえば姉ちゃんと同い年で学校も一緒だったしまだ仲良いのだろう
フジ
フジ
あなたは電話したの?
あなた

出る時に掛けようかなって、今日帰ってくることはわかってるし

それもそうか
フジ
フジ
俺も荷物持ってくるよ
あなた

うん (๑•᎑•๑)♬*゜

実家だから別に手ブラでも…とも思うけど…



ピストンのおやつとおもちゃは忘れないようにしよ
あなた

叔母さんにお土産買って帰ろう♪

フジ
フジ
俺が買うからいいよ…
あなた

いや…買う!これは流石に!

そんな会話をしつつ


俺たちは部屋を出た

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