第27話

忠誠の騎士
829
2021/12/31 09:16
血筋という理由で、戦場で生きてきた私は空の城へと招かれ、貴方の騎士となった。
庭で白薔薇に包まれ、その間に吹く風は、私の心に溜まっていた闇を一瞬で浄化した。
柔らかく温かい手で、血に塗れた私の手を握ってくれた。笑顔を見せてくれた。
それだけで、私は貴方に永遠の忠誠を誓った。
「姫様、申し訳ありません。貴方の誕生日だというのに私は…。」
「いいえ、良いのですテセウス。隊の重要な任務だったのでしょう?」
「ですが…これでは…。」
「…貴方がいてくれるだけで、私にとっては最高のお誕生日なのですから。ずっと、隣でいてくれるだけで私は十分です。」
「っ…はい。このテセウス、貴方に永遠の忠誠を誓います。」
私は、貴方の騎士です。
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テセウス
テセウス
散れ。
テセウスは地面に大剣を突き刺す。
テセウスの周りに円状に青い結晶が生成される。
アルベド
アルベド
くっ。
アルベドと鍾離は広がる結晶から離れる。
結晶は小さな破片となり散る。
鍾離
鍾離
どうするか…元素は通じないぞ…。
アルベド
アルベド
まずはあの硬い鎧をどうにかしないとね…。鍾離、あの鎧は石化が通じたのかい?
鍾離
鍾離
…ダメージになったかは別だが、石化はしていたな。
アルベド
アルベド
ふむ…鍾離、少し…。
アルベドは作戦を鍾離に伝える。
鍾離
鍾離
……よし。
鍾離
鍾離
難攻不落!
鍾離は柱を生成し、シールドをはる。そしてテセウスまで距離を詰める。
テセウス
テセウス
ふっ!
テセウスは片手で大剣を振りかざす。
ガッ!
鍾離は大剣を槍で受け止める。
アルベド
アルベド
咲けっ!
アルベドは2人の近くで花を咲かせる。
アルベド
アルベド
元素攻撃は…
アルベド
アルベド
鎧になら通じるっ!
アルベドはテセウスの鎧に剣を立てる。
テセウスの鎧にヒビが入る。
テセウス
テセウス
…甘い!
テセウスはアルベドの胸ぐらを掴み、そのまま投げる。
アルベド
アルベド
ガハッ!
アルベドは吐血してしまう。
鍾離
鍾離
っ!
鍾離は大剣を押し除け、槍を振る。
テセウス
テセウス
無駄だ。
テセウスは今度はシールド目掛けて大剣を振りかざす。
バキーン!
大剣はシールドを破壊した。
そのまま大剣は鍾離を吹っ飛ばした。
鍾離
鍾離
グァッ…!
吹っ飛ばされた鍾離はその場に転がった。
鍾離
鍾離
ぐ…。
アルベド
アルベド
っ…はぁ…。
思った以上に苦しい戦いだ。
魈
鍾離様っ!
魈は下に降りようとする。
ディルック
ディルック
待て。
ディルックは魈を止める。
魈
離せ!
ディルック
ディルック
僕達は上に行かないといけないんだ。
魈
だがっ…!
ディルック
ディルック
従者なら、自分の主を信じろ。
魈
っ…。

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