琴)!? …かずなりくん…
ニ)ん、ちょっと心配だったから見に来た。
どーしたのよ。そんな難しい顔して、
ほら、言ってみなさいよ。
特別に聞いたげる笑
二宮さんを見ると、
今まで以上に。
優しい顔をして私を見ていた。
琴)……………な、にも…
ありません。
二)はいダメー
嘘が下手くそ。
ハァーー
あなたさ、いい加減、素直になりなさいよ。
翔ちゃんと話したけど
なんか、隠してることは知ってるから。
別に、隠したって、いい。
それは、誰にだってあるわけだし。
でも、本当に、辛い時とか、苦しい時とか…
頼ってほしい。
私は…気づけば泣いていた。
琴)………かずなりくん…
今、は、まだ言え、ない…
でも、ちゃんと…言うから。
もう少しだけ、待っててください…
そう言うと、二宮さんは静かに、私の頭を撫でて、
わかった、と言ってくれた。
この時には…もう、気づいてたんだ
この気持ちの正体が…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。