──それは、あの思い出すだけでしかめっ面になってしまうような出来事から数日経った日の事だった。
ラウンジの帳簿を見返し新キャンペーンを考えていたアズールの目にそれが留まる。
それはあなたに乗せられメイド服を着て給仕をした日の売上で、その週の平均と比べて売上が大きく高いのが分かる。
そう考えていたら、ふとある事を思い出した。
アズールは今まで封印していた記憶を羞恥を堪えながら掘り起こし、見返していく。
すると、アズールにとっては衝撃的な事実が明らかになった。
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ジェイドに言葉にあなたは頷いてやりたかったが、そうしたらあの2人が酷い目に遭うであろう事は容易に想像できたので止めた。
アズールの瞳がすぅと細められ、鋭い一言が投げかけられた。
図星だ、とでも言うかのようにあなたの目が大きく見開かれる。
原因を探るあなたに、アズールは少し笑みを引きつらせながら言う。
アズールにそうまくし立てられ、あなたはそうですね…と視線を下げる。
ここではない、どこか遠くを見るような目であなたが小さく呟いた言葉に、3人は目を見開く。
あなたはそうやって、突き放す。
これ以上踏み込んでくるな、と。
遠回りで、それでいてはっきりとした拒絶に、3人は固まってしまう。
あなたはそんな彼らを寂しさの宿る瞳で見つめ、そしてふいと視線を逸らし校舎へ向かった。
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どうもカイです!後書き雑ですみません時間が無いんです()
何か思ったより闇が深くなったんですが…?もうちょい後でいいのにこういうのは…()
次はほのぼので行きます!
ではまたっ。バイバイッ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。