<注意!>題名の通り夢主およびキャラがメイド服を着るシーンがあります。というかそれしかありまs(((
苦手な方はブラウザバックしてください。
OK?始まりますよ?
扉の向こうから聞こえてきた声にあなたはそう返事をすると、はぁとひとつため息をついた。
あなたはそんな事を考えながら背中の、肩甲骨の辺りをするりとなぞった。
今は黒いワンピースで隠れているそこに、あなたはほっと息をつく。
色々と考え事をしながらも手は止めず、あなたはフリルだらけのエプロンを着て、こだわりを感じられる小物類を身に着けていった。
メイド服ににわかもガチ勢もあるのかなんて分からないが、今のあなたは心労のせいでIQが下がっていてそんな事気にもとめなかった。
鏡を見て確認しようか迷ったけれど、鏡に映る自分を見てしまったが最後心的ショックからしばらく立ち直れなくなりそうなのでやめておいた。
4人の反応にあなたは羞恥を堪えながら「ありがとうございます。」と半ば怖いくらいに綺麗な笑顔で言う。
日本にて数度メイド喫茶なるものを訪れた事のあるあなたはもう嫌な予感しかしなかったが、念のためそう聞いてみる。
そして予想通り、彼からはこう返ってきた。
そしてここであなたが“仕事”の時に培ってきた演技力が発動してしまい、メイド喫茶でアルバイトをしている人並の笑顔を見せたあなたに、場はシンと静まり返る。
そして沈黙に耐えかねたあなたがそう聞けば、数秒の後まずはこの行為をさせた張本人から返事が返ってきた。
しかしオタク用語への理解がいまひとつなあなたにはその言葉の意味はきちんと伝わりきらなかった。
そしてオクタヴィネルの3人衆は、未だに無言である。
まぁ、心の中はひどい事になっているが。
しかし言葉にしなければ気持ちは伝わらないというもので。
あなたはそんな3人を見て失礼な事を考えているのだろうと盛大に誤解してしまう。
ふと、あなたはいい事を思い付いた。
困惑するイグニハイド寮生に、笑みを深めるあなた。
普段なら嫌な予感を察知してもおかしくないのに、幸か不幸か今アズール達の脳は正常に働いていない。
そんな3人の方へあなたはすっと左手を向ける。
脳内に描くのは、フリルとレースたっぷりのメイド服。
3人が声を上げるより早く、あなたの魔力はあなたの想像したものを創り出した。
そうやって悲願を達成した彼の興奮をあなたが受け流していたら、「小エビちゃん…?」と怒りからか羞恥からか震える声があなたの耳に届いた。
あなたはそう言いながら左手に魔力を集中させ、マイクのような物を生み出した。
そしてそれを握ると、4人に声をかける。
────────────────
魔法で作ったマイクにより拡大されたあなたの声が、モストロ・ラウンジに響き渡る。
その声に、何だなんだとホールは騒がしくなる。
勝手に自分が作り上げたラウンジを使われ、そんな事を言われ、アズールはすぐにでもあなたを力づくで止めてやりたい。
でもあなたの魔法によって動きが封じられていて、アズールはギリギリと歯ぎしりをする事しかできなくなっていた。
その言葉に、ホールは笑いと歓声に包まれた。
あなたがそう唱えるとあら不思議。アズール達の意思に反して彼らの足は前へ前へ、ホールの方へと進んでいった。
あなたがそう言えば、あちこちで「注文お願いしまーす!」「こっちも追加オーダー!」と手が上がる。
そんな中、あなたの近くの席に座っていた生徒が、「あ、あの…。」とおずおずと話しかけてきた。
あなたはその生徒の手元にあるメニューに記載された「オムライス 600マドル」の文字を見て、そして脳内でパチパチとそろばんを弾く。
それからマイクを口元に持っていくとこう言った。
そしてあなたの売り込みの結果3人は慣れないメイド服でホールを走り回る事になり、後で絶対仕返ししてやる、と心に決めたのであった。
ちなみに、その日の売上は普段の3倍以上あったとかなかったとか。
──ただ、今のあなたは全く気付いていなかった。
メイド服を着させられた怒りやら羞恥やら何やらでおかしくなったテンションの自分が犯した過ちに──。
* * *
はいどうも、マスシェフで「萌え萌えキュン♡」ってされたらどんな料理でも10点の札を上げます、カイです(審査員失格)
メイド服…楽しかったです(おい)本当は3人のメイド服のデザインの違いとか「メイド服が大好きな人も紳士って呼ぶらしいですよ()」とかやりたかったんですけど字数がえげつない事になる未来しか見えなかったのでやめました()
あっ「何でメイド服が好きな人は紳士なの?」と思った純粋な方はくれぐれもピクシブ百科事典で「紳士」や「紳士の社交場」と検索してはいけませんよ絶対いけませんよ本当にダメですからね??()
気が向いたら雑談部屋にメイド服姿の3人(+夢主)のイラスト上げるので良かったら覗いてみてくだs(((おい
次回からはまともなストーリーを書きますので(今回ふざけまくっていた自覚がある人)
ではまたっ。バイバイッ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!