第20話

監督生です。同級生に責められます。
383
2022/04/14 13:01
そうやってアズール達の追及から逃れた、いや逃げたあなたは教室で授業の準備をしていた。
(なまえ)
あなた
時間が無かったのでそのまま教室に来てしまいましたけど…。
(なまえ)
あなた
エースさん達、大丈夫ですかね…?
そう考えていたらちょうど、やけに疲れた様子のエース達が戻ってきた。
エース
エース
あ~、酷い目に遭ったぁ~…。
デュース
デュース
本当にな…。
グリム
グリム
もう色塗りは嫌なんだゾ…って子分!何子分の分際でサボってるんだ!オレ様達は大変だったんだゾ!
そう責めてくるグリムに、あなたもどこか疲れた表情で返す。
(なまえ)
あなた
僕も大変でしたよ…。
(なまえ)
あなた
まぁ、僕の事はどうでもいいんです。エースさん達はどうでした?見た所、エースさんの首輪は外れていませんけど…。
あなたがエースの首元を見ながら言えば、エースがまた文句を言い始める。
エース
エース
それがさ、あなた。聞いてよ!
エース
エース
ケイト・ダイアモンドって先輩が寮に入り口──正確に言えば寮の前にある薔薇の迷路の入り口に立ってたわけなの。
デュース
デュース
それで入ろうとしたら薔薇の色塗りを手伝わされて…。
グリム
グリム
しかも散々手伝わせた挙句タルトを持ってこないと寮に入れないって言ってきたんだゾ!
2人と1匹に代わる代わる説明され、あなたは苦笑する。
(なまえ)
あなた
それは…何と言うか、ご愁傷様です…。
(なまえ)
あなた
…それで、タルトを用意してからまた行く感じですか?
エース
エース
あぁ。もうこんな首輪1分1秒でも早く外したいからなっ!
(なまえ)
あなた
分かりました。放課後は僕も行けると思いますので。
エース
エース
今度こそちゃんと来いよな~?
エース
エース
あなたって交渉上手そうだから絶対いた方がいいんだって。
(なまえ)
あなた
いやそんな理由なんですか…。
デュース
デュース
諦めろ。エースはこういう奴だ。
そうわいわいと他愛のない話をしながら、あなた達は授業が始まるまでの時間を潰した。




────────────────────




エース
エース
うわ~、見学って暇なんだな~…。
(なまえ)
あなた
これで僕の気持ちも分かったでしょう?
1時間目。魔法薬学の授業。
魔法が使えない設定になっているあなたと首輪のせいで魔法が使えないエースは授業の様子をぼぅっと見ていた。
(なまえ)
あなた
そういえば、グリムさんが初めて脱走したのも魔法薬学の授業でしたよね…。
ふとその事を思い出しあなたは呟いた。
それを聞き、エースはあぁ…と苦笑いを浮かべる。
エース
エース
あれは確かに大変だったな…。
エース
エース
もう流石に脱走しないよな…?
またされたら大変なんだけど、とぼやくエースに大丈夫ですよ、とあなたは言う。
(なまえ)
あなた
あの後グリムさんにしっかりと言い聞かせましたので。
にっこり笑顔でそう言ったあなたにエースは何を思うでもなくふーんと返す。
グリム
グリム
…っ!?
一方その頃、デュースとペアを組んで作業をしていたグリムは身体をぶるりと震わせた。
デュース
デュース
どうした?グリム。
グリム
グリム
いや…何か、今、寒気がしたんだゾ…。
デュース
デュース
大丈夫か?風邪でもひいたのか?
グリム
グリム
このグリム様が風邪をひくなんてありえないんだゾ!
デュース
デュース
そうなのか?…っておい!グリム!手を止めるな!
グリム
グリム
ふな?…って薬が焦げちゃってるんだゾ!ふなぁ~~!
悲鳴を上げるグリムにクルーウェル先生が「Bad Boy!」と鞭を入れるまで、後1分。
*     *     *
ごめんなさい時間が無くて5話更新は無理でした…カイです…。
家の決まりで22時までしかPCもスマホも使えないんです…。明日の朝にでも書きます…。
そしてこのチャプターにほとんど内容がないという…文字数も少ないし…すみませぬ…。
あっもう時間…。
ではまたっ。バイバイッ。

プリ小説オーディオドラマ